06巻:私がモテてどうすんだ

私がモテてどうすんだ(6) (講談社コミックス別冊フレンド) [ ぢゅん子 ]

価格:463円
(2019/2/15 11:48時点)

カードゲームで六見兄に勝った六見先輩。
花依への恋愛感情に気が付き、告白しようとしますが、五十嵐ら他のメンバーから「抜け駆け禁止!」と邪魔されます。

「皆も好きだと伝えればいいじゃない」と、きっぱりと拒否する六見先輩。

その言葉に、「私の知る限りでは、皆さん、ちゃんと(好きだと)言ったことはないと思います」と仁科さん。
仁科さんの一言で、きちんと告白していない事に気が付いたのでした。

「みんながどうするかは自由。俺は伝えるからね」と、六見先輩はにこやかな笑顔でその場を去っていきました。
残されたメンバーは、思わぬ強敵の出現に呆然です。




放課後。

六見先輩が花依に接触するのを阻止するため、仁科さんが月末イベントの原稿の手伝いをお願いします。
すかさず、部活への休み連絡は四ノ宮君が引き受け、仁科さんとの二人っきりにさせるのを阻止するべく(前科あり)五十嵐君もちゃっかりついてきます。

三人でもくもくと作業するその風景は、まるで漫画家さんの家のよう。
花依がトイレで席をたった隙に、五十嵐君は七島くんに電話。

七島君は花依のお兄さんに、「六見先輩が暴走していて危ない」と伝えており、先輩から接触があってもブロックしてくれる約束を取り付けていたのです。

一方、仁科さんは花依のスマホの設定をいじり、六見先輩の電話を着拒設定。

その頃、史学部には四ノ宮君が監視役として居座っていました。

電話をしてもつながらない状態、そして四ノ宮君が花依のそばではなく自分にベッタリな事に、なにやら感づき始める六見先輩。

 

そんな日々が続いた、数日後。

放課後は毎日、仁科さんお家でお手伝いをしている花依。
そんな中、花依兄から連絡があり、なんと「好きだ」と一言だけ書かれた電報が届いたと…。
その話に怯える五十嵐、七島、仁科さん。

その頃、いつも通り監視役として、探偵よろしく六見先輩に張り付いてる四ノ宮君。
トイレに入ったとみせかけて、六見先輩にまかれてしまいます。

「ホシを見失ってしまいましたーーー!」

と五十嵐、七島、仁科に連絡が入ると同時に、六見先輩が校内放送で花依に呼び出しをします。

うーん、六見兄と同じ手口。
さすが兄弟。

慌てて放送室に駆け付けたメンバーに、六見先輩は「皆が告白してもしなくても自由。伝えたい人は屋上にくればいい」と毅然とした態度で伝えます。

 

六見先輩の言う事は至極もっとも…。
四人それぞれが考え、放課後の呼び出し場所に集合します。

そして、花依が来たところで、皆それぞれ「好きだ、付き合ってください」と告白します。

 

彼氏とラブラブ電話中のあーちゃんのところに、真っ青な顔の花依がやってきます。

全員に告白されたことを相談。
皆の真剣な表情に、花依もきちんと返事をすると決めたと話します。

ちょっとわくわく気味のあーちゃん。
「誰を選ぶの?」と目を輝かせて質問します。

ところが…

五十嵐君→「5×7」

七島君→「5×7」

六見先輩→「マイナスイオン出てる系は攻めだよね!!」

四ノ宮君→「どじっこ受け固定だけど、今後の伸びしろによっては攻めシフトも期待できる」

…と、どこまでも腐女子目線。

「乙女ゲームなら、全ルート攻略すればいいよね~」と言うあーちゃんの言葉に、花依は皆とそれぞれデートをすることを思いつきます。

 

翌日。

ひらめいたデート作戦を皆に伝える花依。
このデートで勝負が決まるのかと、各々がやる気満々です。

1日目…五十嵐君と水族館デート

2日目…七島君とウサミーランドでデート

3日目…四ノ宮君とアルパカパークでデート

4日目…仁科さんと沖縄デート

5日目…六見先輩と古地図探索デート

皆とデートしても、なかなか答えが出せない花依。
それぞれに良いところがあり、余計に自分の気持ちがわからなくなります。

特別な気持ちとはなんだろう?

…と悩んでいると、ふと目に入ったテレビの映像。
そこに花依は釘付けに!

 

連休明け。
放課後の屋上に集まったメンバーと花依。

「特別な人をみつけたの…」と花依が取り出したのは…

そして、グッズの先行展示予約会があるからもう行かなきゃと、皆が止める隙もなく走り去ってしまったのでした。

 

翌日。

またまた放課後の屋上。
昨日の失礼を土下座して詫びる花依。

皆それぞれすごくよくしてくれて、同じくらい素敵だったけど…

ただ朱ちゃんが圧倒的すぎたんです!一目見て魂が震えたんです!

と力説。

その言葉に、「まだなれていないってこだね、芹沼さんの“特別”に」と六見先輩。
「三次元の一等賞にオレはなる!」と七島君。
皆の(順応しすぎた)反応に、花依は感激です。

 

そこに仁科さんが、「私も観ましたよ!」と花依が最近はドはまりしたアニメ「かちゅ☆らぶ」の話に持っていきます。

皆に「かちゅ☆らぶ」のPVを見せたりと、大盛り上がりの二人。
でも…

仁科さん「朱×殿!」

花依「殿×朱!」

と、同時に言った瞬間、ピシッと二人の間に緊張感が。

お互いの意見の相違に、「絶好よ!!」と怒り心頭でその場を去る二人。

残された4人は、何が起こったのかわからず…。

 

翌日以降、お互いにつーんと知らんぷりする花依と仁科さん。
そんな様子に、あーちゃんがこっそり五十嵐君と七島君に話を聞きます。
二人から話を聞き、「それは…もう…あの二人はダメかもしれない…」と恐れおののきます。

あーちゃん曰く、いわゆる「逆カプ戦争」。

あーちゃんの説明に驚く五十嵐&七島。
でも、あーちゃんの言う通り、その後もまったく平行線。
すれ違いが続きます。

そんな二人の姿をみて、五十嵐・七島・四ノ宮・六見先輩が動きます。
二手に分かれて花依と志麻さんを呼び出し、ばったり偶然を装って落ち合います。

「奇遇だなぁ~」と言いながら、近くのカフェに入る6人。
つんつんの花依と志麻さん。

七島君が「かちゅ☆らぶ」の話題を振ると、花依も志麻さんも顔を赤らめながら興奮。
説明にも力が入ります。

が…

度重なる四ノ宮君の、空気を読めない質問が地雷を踏み続け、再び花依と仁科さんの間に亀裂が!

ついには、投稿サイトにそれぞれの作品をアップし、閲覧数が多い方が新の王道にするといった勝負にまで発展してしまいます。

 

子供のころから美しいものが好きだった志麻さん。
ニシナグループのご令嬢としての立場から、小さい頃から妬みやっかみなど…人間の嫌な部分にも接してきました。

それに負けている自分も美しくないとして、自分が本当に輝ける場所を作り出してきました。

今いる場所も、自分の手で作ってきたもの。
だからこそ、この勝負は負けられないと、作品つくりにも熱が入ります。

一方、花依の方はというと、六見先輩に読んでもらうなどして、やつれながらも作品つくりに精を出していました。

そして、日曜日の午前0時に二人同時にアップ。
どちらも伸び率は高いものの、仁科さんが勝利!

負けは認めつつも、「でもゆずれないもーーーん!」といって泣きながら走り去る花依。

「満足したか?」と、仁科さんに言う五十嵐君。

「美しい物が好きだといったけど、好きな子、泣かすのは美しいわけ?」と言い残し去っていく五十嵐君の言葉に、仁科さんの脳裏に花依と始めてあった時の事が思い出されました。

花依を初めて見たのは、登校初日。
車で来たのを先生に咎められたところ、遅刻寸前で走ってきた花絵が、勢いよくつまずいて先生にフライングボディアタック!

その姿に「美しいフライングボディアタックでしたよ、レディ」と心の中でつぶやく仁科さん。

次に会ったのは、コミックマーケット。
まだ売れない頃の仁科さんのブースに花依がきてセレブ買い。
次の販売先に急ぎ行ってしまったので話すことはできなかったものの、その日の夜に花依からの感想メールが!

「フライングボディアタックの君」と名付けて、次の日から探し始める仁科さん。
でも、ちょうどそのイベント直後にシオン死亡事件が起こり、花依が激変わりした為に見つけられずにいました。

見つけられないままサークルの規模はどんどん大きくなり、そして冬のコミックマーケットでついに再会(2巻参照)。

ただ、その時も気が付かなかったのですが、後日、学校の掲示板に貼りだされた文化祭の写真を見ていた生徒が「しかしちょっと前までは、マツコ似だったとは思えねよな~」と言う言葉から、二人が同一人物であることに気が付きます。

いつでも、花依はとても美しかった。

それに気が付いたとき、こんなことで先輩を失いたくないと花依に電話する仁科さん。
でも、落ち込んでいる花依は出ません。
その場にいた五十嵐君は、こっそりと仁科さんに居る場所をラインで教えます。

一方、ファミレスで皆から慰められている花依。
花依も負けはわかっているものの、素直になれないでいました。

花依の言葉に、「私だって先輩が好きです!」と志摩さん。
志麻さんの登場に、花依も涙で「ごめんねぇぇぇぇ!!」と抱き合って仲直り。
一件落着です。

ちなみに、原因の殿と朱ちゃんの関係は「リバ(受け攻めどっちでもOKというカップリング観)」ということで落ち着きました。

 

【次巻】7巻:私がモテてどうすんだ

【前巻】5巻:私がモテてどうすんだ




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