03巻:きのう何食べた?

きのう何食べた?(3) (モーニングKC) [ よしながふみ ]

価格:616円
(2018/12/30 13:45時点)

季節は年末。
シロさんは、実家に帰省することをジロウさんに伝えます。

でも、シロさん的には帰りたくないので、ついつい愚痴になってしまいます。
そんなシロさんに、ケンジさんが珍しく(静かに)怒ります。

翌日。

仕事しながら、昨夜ケンジさんに言われた事、そしてケンジさんの身の上について考えるシロさん。
反省しているんですね~。

その夜。
つい強い口調で言ってしまったケンジさん。
言い過ぎてしまったとしょんぼり顔で帰ってきます。

その日の夕食は…

・肉みそあんかけチャーハン
・サンラータン
・白菜のゆずひたし
・ブロッコリーと鶏肉のオイスターソースいため

ケンジさんの大好物ばかりです。

「大晦日と元旦は実家に帰るよ」と言うシロさん。
うん、仲直りですね。

 

#18

大晦日。

シロさんが実家に帰省。
お留守番のケンジさんは、シロさんを見送ったら仕事納め、そして忘年会です。

丁度いい感じの時間に、「じゃ~そろそろ帰るわ~」と一人先に抜けるケンジさん。
なにやら、家に楽しみにが待っているようです。

「浮気かっ!?」と怪しむ同僚。
答えは、サッポロ一番みそラーメンでした。

シロさんの料理は大好きだけど、袋ラーメンは自分流で食べるのが好きなケンジさん。
白菜、人参、長ネギ、わかめ、卵、豚肉と…丁寧に作っていきます。
そこまでやるの!?ってぐらいにです。

出来上がったラーメンをおいしそうに食べるケンジさん。
そのお供は、「ジャニーズカウントダウン(テレビ番組)」です。

食べ終わった頃、シロさんから電話が。
何度もかけていたのにと怒るシロさんに、「サッポロ一番食べてた」と返答。
この答えにシロさんも、「サッポロ一番じゃ仕方ないな」と。

そうなの!?

 

#19

元日。

「あけましておめでとうございます」と、両親と新年のあいさつを交わすシロさん。
そこに、お隣の瀬尾さんがやってきます。
瀬尾さんの息子さんの奥さんと、そのお子さん2人も一緒。

シロさんはお初でしたが、いつも一緒に仲良く過ごしているよう。
気軽に遊びに来ている様子です。

まるで親戚が遊びに来たように対応している両親の姿に、シロさんは「お隣の子をかわいがることに決めたんだ」と思うのでした。

そして、帰宅。

お土産は、お隣さんから頂いたお餅と栗きんとん。
ということで、メニューは…

・栗きんとん
・おもちの大根おろししょうゆ
・おもちのきな粉&さとう
・ほうれん草のソテー

お餅がメインですね。
そして翌日(1月2日)も…

・栗きんとん
・野菜たっぷり具たくさん雑炊

昼も、夜も、翌日(3日)ともち続き。
4日目、冷蔵庫を覗いているシロさんに、「もち以外の炭水化物が食べたい!」と半泣きのケンジさん。

そりゃこんだけ続けは、他のものが食べたくなりますね。
その日はパンになりました。
(でも、栗きんとんあり)

 

#20

のっけから、憂鬱なため息のボス。
司法修習生が来ることになったそうです。

女性の合格者が増えた半面、セクハラも増えて問題になっているという話の流れで、シロさんがその修習生の面倒を見ることになりました。シロさん真っ青!

話の流れから独身男と何かあったら困るといいつつ、内心では惚れられたら困るという自意識過剰な気持ちが…?

そしてやってきた修習生は、とてもきれいな感じよさそうな子。
ボスの意向には逆らえないので、その日の予定に同行させます。

ケンジさんという恋人がいるので惚れる心配はないですが、彼女が自分に惚れてはどうしようと、そればかり心配するシロさん。
途中途中で、無駄に自意識過剰が見られます。

極めつけ…

で、勝手に勘違いして、ある一言を言ってしまい自爆。
修習生さんから冷たい視線が…。

その夜。
ぐったり疲れたシロさんは、食事を作る気力もなし。
鍋で簡単に済ませようとするのですが、副菜好きの呪(?)がかかっているため、あと一品!

・鶏手羽先の水炊き(〆はおじや)
・れんこんのきんぴら

翌日。
ボスから、いつもより早い時間に呼ばれたシロさん。

修習生を修先生(妻子持ち)が担当する事に変更すると伝えます。
ボスの優しい視線(勘違いあり)がシロさんには痛い?

 

#21

パソコンを、難しい顔で見ているシロさん。
食費がギリギリで、ぐったり気味。
主婦顔負けの管理レベル…すごい。

そこに、実家から電話がかかってきます。
その内容に、いつもは実家に行きたがらないシロさんも、速攻で駆け付けます(?)。

なんと、お金を貸してほしいということでした。
退職金と年金で悠々自適と思いきや、奥方の浪費が定年前と変わらずで、しかも先日の手術で通院とお金がかかり…いつのまにか家計をピンチにしていたようです。

ただ、それだけでなく、まだシロさんがゲイだという事を受け入れられなかった時、宗教にお金をつぎ込んでしまった事も…。

 

次の日の夕食。

・かやくごはん
・肉豆腐
・キャベツとあさりとベーコンの蒸し煮
・にらともやしのごまびたし
・なめこと三つ葉の味噌汁

ケンジさんに、実家での事を話すシロさん。
そして、今後は毎月仕送りする事を決めた事を実家に連絡。

仕方ないとはいえ、仕送りで老後プランがくるってしまうのを心配するシロさん。
「これまでつつましく暮らしてきたんだから、大丈夫だよ」と励ますケンジさん。
でも、ちょっとした盲点に気が付き、再度落ち込むシロさんでした。

誰にでも訪れる問題だけに、読んでいるこちらもため息ものでした。

 

#22

買い物は、狩猟に似ていると思うシロさん。
やる気満々。

一方、ケンジさんも狩猟の気配。

美容院のお客さんには2種類あり、おしゃべりしたい人としたくない人。
後者に関しては、椅子に座った瞬間に雑誌を広げて読み始めます。

終わり間際に、予約していないお客様が来店。
いつもはすぐに雑誌を開くのですが、今日はおしゃべりしたそうな雰囲気。
なにか、悲しい出来事があったようです。

ケンジさんにひとしきり話を聞いてもらい、髪もさっぱりカットしてすっきりしたお客様。
お客さんから名前を聞かれたときに、ハンティングの瞬間を感じたケンジさんでした。

夕食。

・鶏肉とアスパラの中華風塩炒め
・大豆入りひじき煮
・新たまねぎとおかかじゃこ合え
・じゃがいもとわかめの味噌汁

それぞれのハンティングを終え、食事を楽しむシロさんとケンジさんでした。

 

#23

久しぶりの佳代子さん登場。
桃を1ダース買ったのだけれども、食べきれず…。
シロさんに「半分、買わない?」と連絡してきたのでした。

激安と言う値段ではないけれども、ケンジさんが桃を好きな事から買取を決意するシロさん。
さっそく、受け取りに伺います。

「ケンジが好きなんで、俺の小遣いで買おうと思って」というシロさんのセリフに、「彼氏、大事にしてるよね」と言う佳代子さん。

お茶しながら、シロさんの恋愛事情。

今、ケンジさんと別れると、ダメージが大きいのは自分。
次の相手を探すとなると、ゲイの出会い系サイトに書き込みして、お互いに気に入る相手が見つかったら外で会って…と、やっぱり普通の恋愛よりは面倒が多い世界であることを切々と話します。

対して佳代子さんは、自分は面倒だから別れないだけだもんねと。
確かに!わかる!!

さらに、ゲイの恋愛が普通の男女の恋愛と違うのは、周囲からの「別れちゃいかん」という強制力が働かないこともあると。

ゲイの恋愛事情のあるあるが展開されて、思わず「へー」と思うところでした。

 

その日の夜は、佳代子さんから教えてもらったメニューを。

・うなぎと高菜と卵の混ぜご飯
・揚げ茄子とトマトのサラダ
・アスパラ入りジャーマンポテト
・とうふとみょうがの吸い物

もちろん、食後には桃。
ケンジさん、愛されている事を実感して感動するのでした。

 

#24

夏休み1日目。

9時半に起床したシロさん。
シャワーを浴びて、ブランチ作りです。
途中、起きてきたケンジさんもお手伝い。

・おかずクレープ(ハムエッグ、ツナマヨ、トマト、きゅうり、レタスなど)
・おやつクレープ(バナナ、ホイップクリーム、チョコレートソース、ヨーグルト、はちみつなど)

夏休み初日という事で、飲み物はビール!
昼間のビール、最高ですね。

たっぷり食べて、おなか一杯の二人。
ケンジさんが、「温泉旅行に行きたいね~」と言います。

がっ!

男二人が旅館に泊まるのは、なかなか勇気がいる?

他のゲイ仲間も交えていくかという話なるも、「こういう休日が一番だ」というシロさんの言葉に落ち着くのでした。

 

【次巻】

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