16巻:名探偵コナン

名探偵コナン(16)【電子書籍】[ 青山剛昌 ]

価格:454円
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前巻からの続きです。

長門グループ会長・長門道三の誕生日会を、家族だけでささやかにお祝い。
途中でかかってきた一本の電話で場の雰囲気が一転。
バルコニーから階下にみえたのは、血が染み込んだ包帯を頭部に巻き、包丁を加えた男の姿。

慌てて階下の下に行くも犯人の姿はなく、その下に串刺しになった次女・長門康江の夫・長門光明の遺体が…。

警察や小五郎が、包帯姿の男を長男・長門秀臣だと考える中、コナンと平次は「誰でも包帯男になり切ることはできる」と、必ずしも秀臣だとは言い切れないと否定します。

防犯カメラから外部に誰も出ていないことが判明。
慌てて会長の部屋に駆け付けると、そこには眠る会長に付き添っている蘭、そして悲鳴を聞いて駆け付けた長女・長門信子が。

そこで、信子から行方知らずの長男・秀臣と被害者・光明が同級生だったことを聞きます。
同時に、会長秘書であり秀臣の婚約者である日向幸との関係も。

 

行方がわからない長男・秀臣。
事件発生から2日目の夕方に、ひょんなことから発見されます。
包帯が取れている姿で、池の底から…。

死亡推定時刻は1日半から2日。
警察が来る前に自殺したかと思われたのですが、その死因は溺死ではなく毒物によるもの。
しかも、死体が浮かないように服の中に大量に石を入れていました。

状況に不可解な事があるとはいえ、ズボンのポケットから遺書が発見されたことにより、秀臣犯人説が強まります。

ただ、コナンと平次は「この事件はおかしい」と調べ始めます。

 

次の事件は、コナン君が通う学校で。
学校が呪われているという話に、歩美ちゃんが顔を青ざめます。

様子を心配したコナンが話しかけると、先日、不審人物を見た事を話します。
しかも、相談した教頭先生もここ何日か欠席しているとの事。

コナンも別の先生に「教頭先生は?」と尋ねるのですが、なぜか真っ青になって慌てています。
近くにいた校長先生に尋ねると、不可思議な事を…。

この校長先生の言葉の意味は、最後に明らかになります。

 

その夜。
校舎に忍び込むコナンたち少年探偵団。
相変わらず緊張感のない3人に振り回されるコナン。

暗闇の校舎の中を歩き回っていると、不可思議な事が次々と見つかります。
そして、人体モデルの位置が変わっているのをきっかけに、誰かがいることを確信します。

学校にいるのは誰か?
その理由は?

同時に、大畑先生が慌てた理由、教頭先生が学校に来ていない理由も明らかになります。

 

ついに怪盗キッドが登場です!
最初は「怪盗1412号」と呼ばれていたんですね。
知りませんでした。

その怪盗キッドさん、園子さんの家の家宝「漆黒の星(真珠)」を狙っているとの事。
園子さん、怪盗キッドはかっこいいおじ様と楽しそうに予想しています。
おいおい、自分の家の宝石が狙われてんだぞ。

園子さん、キッドから来た予告状(コピー)を蘭に渡していました。

つい先ほどまで興味なさげだったコナン君も、予告状の出現に興味津々です。

 

翌日。
コナン君、蘭、小五郎は、「漆黒の星」が展示されている米花博物館に。
予告状が来たことからも、物々しい警備体制です。

暗号に夢中になってしまったコナン君。
解けずに寝不足です。
一行を園子さんのパパ・鈴木史郎(鈴木財閥会長)が笑顔で招き入れます。

 

この真珠は、史郎さんのおじいさん…園子さんからしたらひいおじいさんが購入したそうで、それから家業が反映したと。
守り神のような存在なのだそうです。

一行のそばで、警備担当の警視庁捜査二課警視・茶木神太郎が、予告状から「近くの堤無津川(ていむづがわ!?)から侵入する気だ!」と叫んでいます。
それを聞いた小五郎が、アホな推理を…

でも、腐っても眠りの小五郎(というコナンが作った名声)。
茶木警視も鈴木会長も「一理ある」と納得してしまいます。

あきらかに間違っているであろう推理にあせるコナンですが、茶木警視と部下の会話から予告状の謎を解きます。

 

その夜。こっそりと家を抜け出すコナン君。
行き先はホテルの屋上。
でも、ホテルのそばに止まっている一台の車から、コナン君の行動を見ている者がいました。

屋上で仕掛けを施しながら怪盗キッドが現れるのを待つコナンくん。
博士から連絡がはいり、怪盗キッドについて知ります。

怪盗キッドの名前って、若手小説家が「1412」から付けた呼び名だったんですね~!

で、わかったところで、怪盗キッド登場。

意外と若い…と観察しながらも、すぐに仕掛けを作動させるコナン君。
その音に、米花博物館にいる茶木警視が反応します。

ヘリコプターがホテルに向けて近づいてくるなかでも余裕の怪盗キッド。
トランシーバーらしきもので、声音を変えながら「屋上にキッドがいる!突入して取り押さえろ!」と命令をだします。
これにはコナンくんもびっくり!

ホテルの外で張っていた警察…中森警部も到着。
でも、キッドは鮮やかな手口で消えてしまうのでした。
予告状を残して…。

なんと、最初に出した予告状には「April fool(うそ)」と。
ただ、これの「ウソ」には別の意味が込められています。

 

そして舞台は、予告状に記載されている4月19日。
横浜港の「Qエリザベス号」。
鈴木財閥60周年記念船上パーティーです。
そこで園子さんのママ・鈴木朋子さんが、キッドに対して挑戦状を突きつけます。

キッドが狙う黒真珠は、乗船した誰かが持っていると。
すべての客に黒真珠(もちろん偽物)を渡しており、この中の一つが本物。
見つけてみせろというのです。
考えますね~。

ちなみに、キッドさんはすでに潜入済み。

他にも、懐かしい人物がパーティーのお客さんとして登場します。
仏料理店経営シェフ・旗本祥二、三船電子工業社長・三船拓也、園子の姉の婚約者である富沢雄三、天才奇術師・真田一三。
皆さん、過去の事件関係者ですね。

 

次の事件は、人間国宝であり陶芸家の菊右衛門のアトリエで。
依頼を受けてやってきたコナン・蘭・小五郎ですが、その依頼は菊右衛門の作品の中から好きなものを選ぶというものでした。
菊右衛門は小五郎のファンだったのです。

そこに、菊右衛門の弟子が小五郎を見に顔を出します。

どれでもいいから選んでくれと言われ、側の棚に置かれた焼物をみる小五郎。
亡くなった息子さんのお嫁さん・土屋益子さんの「どれを選んでも数百万はくだらない一品ですよ」という言葉に色めきます。

が、蘭の「少しは遠慮してよ」という言葉に、お茶が入っている湯のみを選びます。
その選択に、皆が驚愕!

なんとその湯飲み茶わんは世間で名器とほめそやされている一品で、相場では一千万。
皆でどれを選ぶのか賭けをしていたというとんでもない話ですが、菊右衛門は湯飲み茶わんを、お弟子さんたちは棚のツボを選ぶと思っていたそうです。
とんでもないこと考えてなぁ~。

 

一行は窯の見学に。
そこでは、もう一人のお弟子さんが準備していました。

近くには、焼物の破片が山のように。
なんと、益子さんが全部割ったものだというのです。
目がとても利き、菊右衛門の継承者決めまで一任されているほど。

そこに、蔵の方から益子さんの悲鳴が!

駆けつけると、今度発表する新作「風水丸」が割れて粉々になっています。
はしごで取ろうとしたら、転がり落ちてしまったとの事でした。

その場の誰もが真っ青になるなか、菊右衛門は「形ある物は、いずれは没する。土に還っただけの事じゃ…」と言って、責めることなく一人部屋にこもります。

片付けを手伝おうとする蘭と小五郎に、お弟子さんが「ここは僕が片づけますから…」と居間のほうに行くようにいいます。
そのそばで、コナン君はビー玉を発見。
なんでこんなところにと訝しく思います。

 

そして、夕飯。
お酒を飲んで、皆さんかなり上機嫌。
さっき、大切なツボを割ってしまった事が嘘のよう。

小五郎に「事件の話を聞かせてくださいよ~」とお弟子さんがリクエスト。
でも、小五郎さんはほとんど眠っているので話せる数も限られており…同窓会の事件と美術館の事件、手品師の事件だけ!?

いつしか益子さんが寝てしまい、お弟子さんがお部屋に連れていきます。
その後は、また皆でぱーっと飲み明かします。

 

そして、気が付けば朝!
大広間で皆で雑魚寝していました。

朝ごはんを頼もうと益子さんの部屋に行くのですが、すでにおらず。
買い出しにいったのかと携帯に電話をかけます。
すると、蔵の方から焼物が割れる派手な音が!

急いで向かうと、そこには首をつっている益子さんの姿があったのでした。

次巻に続く。

 

【次巻】17巻:名探偵コナン

【前巻】15巻:名探偵コナン




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