価格:454円 |
12巻で起こった、シャーロックホームズ好きによる連続殺人事件。
解決編です。
今回の探偵役は大阪の服部君。
ちょっとおかしい関西弁で推理を展開します。
途中、小五郎が思いっきり頭をたたくので、起きてしまったのではとヒヤリ。
今回の事件は、シャーロックホームズが唯一認めた女性、アイリーン・アドラーに関係したものでした。
好きだからこそ許せなかったとはいえ、うーん…。
小五郎さんが
「とばっちり食って殺された被害者は、もっとかわいそうだってーの…」
のセリフに賛成。
さて、目を覚ました服部。
「すごーい!さすが西の名探偵だね」という蘭の言葉に「当たり前やー♡」と答えますが、コナンにぼそりと…
やっぱりバレてますねー。
最初は必死に否定するコナンですが、蘭にばらそうとする服部に降参。
薬で小さくなったことを話すことになるのでした。
2つ目の事件は、蘭の親友の園子、鈴木家の別荘で起こります。
園子のお姉さんが、親交のある富沢財閥の三男・雄三と結婚することになり、富沢家の面々と会う約束をしていのたです。
場所は伊豆の別荘。お隣さん同士と仲がいいのです。
レストランで夕食の予定でしたが、雄三の父・富沢哲治がキャンセルしてしまいます。
なぜなら、好きな野球の球団の試合がみたかったから。
「未来のお嫁さんの手料理をごちそうになろうと思って材料も買ってきた」と。
うわー…こんな親父、嫌だ。
和やかな雰囲気で食事が終わるも、富沢家の兄弟の話になったとたん、険悪な雰囲気になります。
雄三はたまらずアトリエの方に、仕事が残っているからと言って出ていきます。
野球の試合が終了した事で哲治も帰りますが、コナンたちが家に入ったとたんに停電がおこります。
そして、外の暗闇から聞こえてくる打撃音と変な声。
雷に照らし出された、殺人者。
それは雄三?
殺されていたのは哲治でした。
コナン、蘭、園子、お姉さんは、雄三が殺しているシーンをみてしまうのですが、駆け付けた雄三は即否定。
ただ、ちょうど到着した長男と次男の顔を見て皆が驚きます。
なんと、三つ子だったんです!
犯人は誰!?
ちなみに今回の探偵役は、小五郎がいないので園子さんです。
3つ目の事件は、小五郎が呼ばれたデザイン事務所。
殺人現場の画集という悪趣味な本の巻末に、製作者の画家でありデザイン事務所の社長である花岡兼人と小五郎の対談を入れたいという依頼で訪れていたのでした。
ちなみに、小五郎は自分をモデルにした画集が出ると大張り切りだったので、コナンと蘭に大笑いされてしまいます。
ぷぷっ。
ところが、約束の時間に花岡が来ない。
「アトリエで寝ちゃってるのかな」と心配するスタッフ。
実はその頃、花岡はデザイン事務所から見えるマンションに、愛人であり新人のイラストレーターである蝶野いずみと密会中。
つい寝過ごしてしまい慌てて起きたところでした。
寝ている間に、マニュキュアでいたずらをされていた事に気が付いた花岡は「家内に見られたら困る」と不機嫌に。
いずみは「浮気がばれて離婚が成立すれば、私はあなたと晴れていっしょになれる」といいます。
それに激怒する花岡。
思わず平手打ちしてしまいます。
でも、いずみも黙っちゃいない。
実はいずみは花岡のゴーストライターもしており、ひそかに自分が描いたとわかるしかけをしていたのです。
それを知った花岡は、近くにあった灰皿でいずみを殴り殺してしまいます。
一方、いつまでたっても来ない花岡に「いくらなんでも遅すぎる、悪いが帰らせてもらうぞ」と怒り心頭の小五郎。
慌ててスタッフが止めようとしたとき、花岡が登場します。
蘭の指摘で、小指にマニキュアが塗られていたことに気が付いた花岡は、「絵の具が付いたかな」と急いでトイレで、カッターを使って落とします。
カッターで落とせるんだ!?
めっちゃ時間がかかりそう…。
そこに一本の電話が。
スタッフが出ると、それは蝶野いずみ。
丁度トイレから出てきた花岡に渡すと、「なに?死ぬだと!?」と慌てた様子で窓から見えるマンションを見る花岡。
皆がその視線の先を見ると、なんとベランダから落ちる蝶野いずみの姿が!
ええーーー!?
どうなっちゃってるの?
いずみさんは花岡に殺されたよね!?
コナンは花岡が怪しいとにらみますが…離れた場所から突き落とす方法に悩みます。
ちなみに、いずには花岡に気が付かれないように別のところにもいらずらをしていました。
それが、決定的な証拠に。
うーん、女性の執念は怖い。
事件解決後、小五郎に今度はテレビコマーシャルの依頼がきます。
喜んで電話に出た小五郎ですが、内容を聞いて怒ります。
うーん…ピッタリだと思うんですけどね…。
4つ目の事件は、少年探偵団メンバー&阿笠博士と訪れた撮影所で。
阿笠博士の古い知り合い、映画監督の三上大輔さんが撮る特撮怪獣映画「ガメラ」の撮影現場の見学です。
(コナンを除く)少年探偵団メンバーは、大好きなガメラに大はしゃぎ。
子どもらしいおもしろい考えに笑えます。
ガメラ役(着ぐるみですね)や妖精役の女優さん、大道具さんなども登場してにぎやかで楽しい雰囲気。
でも、そこに映画プロデューサーの亀井修が「それも今年限りだ」と。
一気に雰囲気が悪化。
「昨日撮ったラッシュフィルムが出来上がったから、みんなで試写室で観てくるといい」といい、その場を去ります。
試写室に移動する皆に、ゴメラ俳優の松井秀豪が「子供たちに、撮影所を案内してきますよ」といって、コナンたちを案内してくれます。
創庫でガメラや怪獣の着ぐるみを見学。
松井がちょっと場を離れた時に、先ほどのプロデューサーの言葉にしんみりする三人。
大好きな映画だけにショックも大きいですが、ゴメラの事を考えて納得するのが子供らしくてほほえましい。
その時、隣の部屋に行っていた松井さんの悲鳴が!
駆けつけると、脚にけがをした松井さん。
なんと、ガメラに扮した何者かに襲われたというのです。
さらに、犯人が行った先…スタジオでは、プロデューサーの亀井が刺殺されてしまいます。
追いかけるコナンたち。
屋上に追い詰めたと思ったら、なんと下に落ちて燃えているゴジラの着ぐるみが。
当然、中に人の姿はなく…犯人は忽然と姿を消したのでした。
今回は小五郎がいないので目暮刑事を探偵役にしようとしたのですが、麻酔銃がないことに気が付くコナン。
変声器はあるので、ここは阿笠博士に。
でも、阿笠博士は変に張り切りすぎていて…大丈夫なのか!?
コナンと阿笠博士の珍ダックにハラハラドキドキです。
阿笠博士も探偵役をやってみたかったんですね~(笑)
コナン君が必死にフォローする姿が見ものです。
<関連書籍>
【次巻】14巻:名探偵コナン
【前巻】12巻:名探偵コナン