法月綸太郎シリーズ4作目「一の悲劇」法月 倫太郎

一の悲劇 長編本格推理 (祥伝社文庫*NON POCHETTE) [ 法月綸太郎 ]

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著者と同名の探偵・法月綸太郎が活躍する、シリーズの4作目。
でも主人公ではありません。

こちらは2016年9月23日にフジテレビの金曜プレミアムでドラマ化されています。

法月倫太郎役に長谷川博己さん。
話のメインとなる山倉史郎役に伊原剛志さん。
奥さんの山倉和美役に富田靖子さん、不倫相手の富沢路子役に矢田亜希子さん、その夫である富沢茂役に神尾佑さん。

うーん、ぴったり!

ストーリーはこちら↓


「あなたが私の息子を殺したのよ!」
山倉史郎は発狂する富沢路子の前に絶句した。

それは悲劇的な誤認誘拐だった。
犯人は山倉の子と誤って、同級生の路子の子を拉致したらしい。
しかも身代金授受に山倉は失敗、少年は骸となって発見されたのだった。

鬼畜の仕業は誰が、なぜ?
やがて浮かんだ男には鉄壁のアリバイがあった。
名探偵・法月綸太郎と共にいたというのだ…。

*「一の悲劇」背表紙より抜粋


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「追憶」青島 武

追憶 (小学館文庫) [ 青島 武 ]

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2017年に降旗康男監督、岡田准一主演で映画化された事でも記憶に新しいヒューマンサスペンス。

一見、単純な殺人事件のお話にみられますが、その根っこには深い人間ドラマが!!
殺人事件は表面的なものでしかなく、実はもっと重大な事柄があり、それを知った時の感動(?)はさすが映画になるだけあるなと思ったほどです。

ストーリーはこちら↓


2006年3月、王貞治監督率いる日本代表は、第一回ワールド・ベースボール・クラシックで世界の強豪と激戦を演じていた。

同じ頃、北海道警察本部刑事部捜査一課の四方篤は、すすきのラーメン店で、野球仲間だった川端悟と29年ぶりの再会を果たす。
川崎市在住の川端は、金策のため北海道にやって来たという。

その翌々日、小樽市郊外の臨海部で川端悟の刺殺死体が発見された。
彼は死の前日、娘との電話で「懐かしい人たちに会った」と言い残していた。

四方は、容疑者として浮上した人物もまた、古い友人であることを知る。

*「追憶」裏表紙より抜粋


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「あなたは嘘を見抜けない」菅原 和也

あなたは嘘を見抜けない (講談社タイガ) [ 菅原 和也 ]

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あなたの罪を数えましょう」ですっかりはまってしまった作者さんの作品。
順番が逆ですが、「あなたは嘘を見抜けない」が先ですね。
はい。

グロテスクな表現はありませんが、最後のどんでん返しはなかなか爽快です。
登場人物の誰かがとんでもない嘘つきです。
誰が嘘つきなのか…読みながら考察するおもしろさもあります。

ストーリーは、恋人を亡くした青年目線と、廃墟ツアーに参加した青年目線が交互に展開されていきます。

ストーリーはこちら↓


僕の彼女は「嘘つき」たちに殺された。

廃墟ツアーで訪れた無人島で死んだ最愛の人・美紀。
好奇心旺盛で優しい彼女は事故に遭ったのだ。

僕は生きる意味を喪い、自堕落な生活を送っていたが、美紀と一緒に島にいた女と偶然出会いある疑いを抱く。
美紀は誰かに殺されてしまったのではないか。
誰かが嘘をついている。

嘘と欺瞞に満ちた血染めの騙し合いの幕が開く。

*裏表紙より抜粋


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「屍人荘の殺人」今村 昌弘

屍人荘の殺人 [ 今村昌弘 ]

価格:1,836円
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「このミステリーがすごい!」
「史上初、デビュー作にして3冠!」
「21世紀最高の大型新人による、前代未聞のクローズド・サークル」

…なんて書かれた帯に惹かれて読み始めました。
しかも、綾辻行人さんをはじめとする人気作家さんからのコメント付き。
特に印象的だったのが、知念実希人さんの

「久しぶりにがっちりとした本格ミステリー(○○○は出てくるけど)を読んだ気がする。」

なんてお言葉に、読む前は「?」と思いつつ、読んだ後は「なるほど、そういう事か」とうなずいたのでした。

ストーリーはこちら↓


神紅大学のミステリ愛好会の葉村譲と会長の明智恭介は、いわくつきの映画研究部の夏合宿に加わる為、同じ大学の探偵少女、剣崎比留子と共にペンション紫湛荘を訪ねた。

合宿1日目の夜、映研のメンバーたちと肝試しに出かけるが、想像しえなかった事態に遭遇し紫湛荘に立て籠もりを余儀なくされる。
緊張と混乱の一夜が明け、部員の一人が密室で惨殺死体となって発見される。
しかしそれは連続殺人の幕開けに過ぎなかった…!

究極の絶望の淵で、葉村は、明智は、そして比留子は、生き残り謎を解き明かせるか!?
奇想と本格ミステリが見事に融合する選考委員大絶賛の第27回鮎川哲也賞受賞作!


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「使用人探偵シズカー横濱異人館殺人事件ー」月原 渉

使用人探偵シズカ 横濱異人館殺人事件 (新潮文庫) [ 月原 渉 ]

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表紙がレトロで、なんだかかわいい。
ベタなタイトルに惹かれて読んだらおもしろかった。

が!

3分の2ぐらい読んだところで、動機はわからないけど犯人はわかってしまいました。
書かなきゃいけない部分だけど、これは犯人わかるだろ~…といった感じ。

それでも、終わりまでハラハラドキドキ。
飽きずに読めます。
だって、まるでホラーのような絵のトリックがわっかんないんですもん!!

ストーリーはこちら↓


「あと二人、死にます」使用人は容赦なく云った。

嵐に閉ざされた異人館で、「名残の会」と称する奇妙な宴が始まった。館の主は謎めいた絵を所蔵する氷神公一。招かれたのは画家に縁のある6人の男女。

次々と殺されていく招待客たち。絵の下層には、なぜか死んだ者が描かれていた。縊られた姿もそのままに、絵は死を予言しているのか。

絵画見立てデスゲームの真相とは。使用人探偵ツユリシズカの推理が冴える本格ミステリー。


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