18巻:名探偵コナンーミステリアスな転校生・灰原哀ー

名探偵コナン 18 (少年サンデーコミックス) [ 青山 剛昌 ]

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事件は前巻の続きから!

俳優・土方幸三郎から依頼を受けて自宅を訪問した3人。
そこで土方の妻である女優の勇美が、隣人で愛人噂のある若手俳優・沖田の部屋のベランダで死体となって発見されたのでした。

現場に駆け付けたのは、おなじみ目暮警部。
状況を説明するに、最も怪しいのは部屋の主である沖田。
でも、沖田の方は「ベランダに死体があって驚いているのは俺の方だ」と真っ向から否定します。

全員が沖田犯人を疑わない中、コナンだけは、ちらりと見えた土方の不気味な笑みが引っかかり、沖田犯人説を固定できないでいます。

そんな中、早くも事件に気が付いたマスコミに対応すべく、エレベーターでエントランスホールに向かう目暮警部・小五郎・コナン。
そこでコナンは事件解決のきっかけをつかみます。




夏休み。
蘭と園子、そしてコナンで新一の家を大掃除。
留守の家は、ホコリがたまって大変なのです。

そこで話題になったのが、新一の初恋は誰か?

「蘭の初恋は新一くんでしょ?」という園子さんのセリフに真っ赤になる蘭。
やいのやいのと盛り上がる中、中学の時の先輩・内田麻美(現大学生)が訪れます。

麻美の訪問は、大学の推理研究会の仲間が企画した、別荘での麻美の誕生パーティーへの招待でした。
名探偵であり中学サッカー部の後輩として…というのは表向きで、実はもう一つ理由がありました。

「忘れちゃったのかな?4年前のあの告白…」

という意味深の言葉に、「もしかして新一の初恋の人は麻美さん!?」と驚く蘭。

 

実は、新一や蘭たちが中学一年の頃、麻美に1年生男子が言い寄っていたという噂がまことしやかに流れていました。

園子はそれを新一ではないかと指摘するのですが、そばで聞いていたコナンが慌てて話をそらします。

「新一兄ちゃんが来れないんなら、誰か別の人を呼んだら?」

というコナンの言葉に、蘭と園子、コナン、そして小五郎が参加することに。

 

誕生パーティーには、麻美を含めて6名の推理研究会の仲間が参加。
盛り上がる中、夜中の十二時きっかりに恩師からFAXでお祝いメッセージが届きますが、当の麻美は寝ちゃっています。

これからケーキを食べてカラオケに行くという予定だったのですが、とりあえず麻美を横にしたまま皆でカラオケに繰り出しすことに。

カラオケを堪能し、そろそろ帰ろうかと話していると、窓から燃えている別荘がみえて大慌て!
慌てて駆け付けますが、すでに別荘は火の海!

機転をきかせた蘭とコナン、そして部長である沢井で麻美を救出。
幸い死者を出さずに済んだのでした。

 

火事はなぜ起こったのか?

不注意による火事なのか?

または病院から忽然と姿を消した麻美の行動から自殺の為に火をつけたのか?

はたまた誰かが事故に見せかけて麻美を殺そうとしたのか?

4年前の新一と麻美先輩の出来事も一緒に、謎が解明されていきます。

 

コナンたちのクラスに転校生がやってきました。
灰原哀、ちょっとミステリアスで大人びた感じの女の子です。

 

放課後、一緒に帰宅することになったコナン。
住所を聞くと、新一の家の近く。
でも、灰原という名前に憶えがありません。

話は自然と少年探偵団に。

下駄箱に相談事が入っていたことから、灰原さんを含めたメンバー全員で相談主・俊也くんのところに向かいます。

 

今回の依頼は、お兄さんの失踪事件。
なんと、警察の人も探しているけど見つからないという話に、コナンはさっそく俊也くんの家に向かいます。

お兄さんの部屋に行き、お兄さんの行き先を示しそうなものを探しているなかで、引き出しに財布があることから、家出ではないとコナンは断言。

さらにベッドの下から有名画家の模写作品をみつけ、街に展覧会で変な女の人にベタ褒めされたという、ちょっと気になる話を聞きます。

上から下まで黒い姿だったという話に、コナンに薬を飲ませた組織の一味かといきり立つコナン。
お兄さんが行きそうな場所に赴き調べますが、何も手がかりらしきものはありませんでした。

ところが、偶然入ったコンビニで怪しい男性がニセ札を使うのを見つけ、事態は好転します。
お兄さんの模写の中に見事な夏目漱石があった事から、その画力に目をつけられニセ札作りを手伝わされているのかもしれないと推理。
その男を尾行するのでした。

 

そんなコナンの様子を静かに観察している灰原。

俊也くんのお兄さんを救出する際に、奪った拳銃を慣れた手つきでぶっぱなすと、明らかに普通の女の子ではなし。

コナンに送ってもらうように仕向け、そこで自分の正体を明かします。

なんと、灰原は、コナンが飲まされた薬の開発者でした。
コードネームは「シェリー」。

 

しかも、組織から逃亡し、阿笠博士のところに身を寄せているとの事。

その理由は、お姉さんが組織の仲間の手にかかって殺されたから。

真実を問いただす為に薬の研究を中断。
組織に反抗したとして拘束されたところを、隠し持っていた薬「APTX(アポトキシン)4869」を飲み、小さな体になって脱出したというのです。

解毒剤を作れと迫るコナンですが、解毒剤を作るには膨大なデータを見る必要があり、それがある研究所はすでにつぶされている為に作れないとにべもなく答える灰原。

さらに、組織は逃げたシェリーを血眼で探しているが、まさか幼児化しているとは思っていないだろうと。
それも、薬で同じように幼児化する人間が出れば、自分の幼児期の顔から見つけ出しにかかるだろうと脅します。

ふと、薬のデータを入れたフロッピーを紛失していたことを思い出す灰原。
その記憶から、もしかしたら姉が通っていた大学の先生のところにフロッピーが紛れ込んでいるかもしれないと考えます。

藁にもすがる思いでさっそく大学の恩師に連絡をいれると、「妙なフロッピーも混ざっていた」と思った通りの答え。

そこで三人は、善は急げとばかりに、さっそく教授の家に伺う事にするのでした。

 

教授の家を訪ねると、妻である正巳が出迎えてくれました。
コナンたちが来る前に、入れ違いで教え子たちが何人か訪ねてきていたとの事で書斎にいると案内。

ところが、書斎には鍵がかけられており、不審に思ったコナンが上の窓からのぞくと、本棚の下敷きになって倒れている教授の姿が!

かけつけた警察は、転倒した際に置き物に後頭部を強打した事故として処理しようとしますが、コナンは事故に見せかけて殺されたと断定します。
扉も窓もしっかりと鍵がかかっている密室殺人です。

 

一方、灰原の方では、お目当てのフロッピーディスクがごっそりと持ち出されていることにいち早く気が付きます。

ただ、本の下にあった留守番電話に残されたメッセージの中に、組織の一人であるウォッカの声を発見した事から、フロッピーディスクを奪い去り密室殺人を作り上げたのは別の物だと推理します。

灰原の脳裏に浮かぶ、亡き姉とある事件…。
そこには、コナンと蘭の姿があります。

「この事件はチェックメイトよ」とここにいるのは危険と無意味と諭す灰原に、コナンは「この世に解けない謎なんて塵一つもねぇ」と自信満々に言い切ります。

解決編は次巻!

 

【次巻】19巻:名探偵コナン

【前巻】17巻:名探偵コナン

 




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