【ゴールデンカムイ】6巻:幕末のバラ餓鬼 VS 孤高の山猫

キロランケと合流した杉元一行。
向かうはのっぺらぼうがいる網走監獄です。

トラブルはあるものの、最初の目的地・札幌に到着しますが、そこで泊まったホテルでもひと騒動が。
ただ、新たな囚人の出会いも…。

また、尾形が動き出し、土方一行と一触即発状態になります。

※引用元:「ゴールデンカムイ」6巻

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キロランケ

キロランケといろいろと話す杉元ですが、まだ完全に信用したわけではない様子。

白石が網走監獄を脱走してきた刺青の囚人であることを知り、背中に刺青があるのを見たキロランケは、「はがす前提で彫られたこと」と「こんなことができるのはあの人しかいない」と確信します。

キロランケは、のっぺらぼうと自分はロシア極東に位置するアムール川流域から海を渡って北海道にきた仲であるものの、小樽で暮らすうちに自然と疎遠になってしまったと話します。

 

アシㇼパの強い意向により、まずは網走監獄ののっぺらぼうに会うことにした一行。

とびきり厳重なうえに、足の腱を切られて満足に歩けないようにされているのっぺらぼう。
金塊を狙う看守から常に監視され、外には第7師団。

この状況を打破するには脱獄王である白石の協力が必要不可欠。
「最後まで見届けたい」というキロランケも加えて一行は網走に向かうことになりました。

引用元:「ゴールデンカムイ」6巻

 

その前に、アシㇼパの家に寄った一行。
そこには軍服を脱いでアットウシ(アイヌの洋服)を着た谷垣がいました。

谷垣から、網走との中間地点にある旭川には第7師団本部があることや、本部には鶴見中尉の息の掛かった人間がいることなどの情報を得ます。

引用元:「ゴールデンカムイ」6巻

翌日、網走に向かう4人。
まずは爆薬や武器を購入するため、札幌にあるキロランケの知り合いのお店に向かいます。

 

札幌世界ホテル

途中、白石が転落して行方不明になるなどトラブルがあったものの、なんとか札幌に到着した杉元たち一行。
武器屋から宿泊先として「札幌世界ホテル」を勧められますが、一足先に元囚人の牛山が到着していました。

女将の家永を一目で気に入った牛山。
家永はすぐに牛山が元囚人であることに気が付きますが、牛山は感づいていません。

実は家永も元囚人。
医者であった家永は老人ともいえる年齢ですが、人の体の良いところを自分に取り込み美人の女性になっていたのでした。

引用元:「ゴールデンカムイ」6巻

 

迫る牛山をなだめつつ牛山の強い体に狙いを定める家永でしたが、そこに来たのが杉元一行。
白石も牛山同様にまったく気が付かず、牛山同様に家永に惚れます。

家永は、まずは部屋に案内した後も何かと付きまとってくる邪魔な白石を地下の拷問部屋に落とし込み注射で動けないようにします。

家永はもともとこのホテルの持ち主である老夫婦に取り入って乗っ取り、自分の体に足りないものを他人から奪い続けるために館を改築。

白石の体で欲しいものはないが解体を楽しむことはできそうだと、手足を拘束する家永。
家永の狙いは牛山。
そして、アシㇼパでした。

 

女将を待ち疲れて理性が吹っ飛びそうだと外で頭を冷やそうとした牛山は、杉元とアシㇼパ、キロランケとバッタリ。

杉元の計り知れない強さを感じ取った牛山は、「こんなに強い奴は初めてだぜ。気に入った」と杉元たちを食事に誘います。

初めてカレーを食べたアシㇼパは「ヒンナすぎる、オソマ…」とテーブルを拳でたたいて絶賛。
お酒も入り、皆、酔っ払い状態です。

引用元:「ゴールデンカムイ」6巻

 

「女将が待っている!」とホテルに戻った牛山でしたが、酔っぱらい状態のわけわからない状態で隠し通路のレバーをみつけ、白石がつかまっている拷問部屋に落ちます。

女将は元囚人で、医者だったジジイが女装していると必死に伝える石山ですが、理性が飛んでいる牛山には聞こえていません。
白石を女将に間違えて襲うものの臭さにゲロって離れ、女将を求めて暴れまわります。

 

その頃、女将は隠し通路を使ってアシㇼパをさらおうとしますが、杉山に一蹴。
さらに白石が飛び込んできて、地下に拷問部屋があったこと、女将が患者の肉をどうこうしていた元囚人の医者であることをぶちまけます。

隠し通路から逃げる家永でしたが、我を忘れている牛山が猛突進!

牛山が女将を追いかけ、白石がキロランケが持っていた手りゅう弾を投げつけるなど現場はカオス状態に。

さらには、「こちらのお客様も刺青の囚人でございますよぉ!」と杉元に向かって叫ぶと、牛山と杉元が取っ組み合いの喧嘩を始めます。

 

「このホテルはもう駄目だ」とすべての証拠を消すための装置を起動させる女将ですが、白石が投げた手りゅう弾によって木材の下敷きになってしまいます。

一方、杉元は落とし穴から拷問部屋に落ちたことでホテルが危険な状態にあることを察知し、キロランケと寝ているアシㇼパを抱えて外に。

白石が爆薬を火の中に落としてしまったことでホテルが吹っ飛びますが、間一髪でホテルの外に脱出し、警察や軍が集まる前にその場を後にします。

 

翌日。
約束の場所で、辺見の刺青の写しを牛山に渡す白石。

牛山も爆発からうまく逃げだしており、さらに木材の下敷きになった家永も助け出し匿っていました。

そこで、家永からひと月前に刺青の囚人が来ていた話を聞きます。

白石は杉元たちのところに戻ると、「日高に囚人がいる情報を掴んだ。日高だ」と語るのでした。




 

土方 VS 尾形

囚人の刺青の噂を聞き、河港の町・茨戸の宿波町を訪れた土方と永倉。
理髪店の店主から、ここ最近、ゴロツキが集まって殺し合いをしているという話を聞きます。

抗争の原因は、ニシン場の日泥が仕切っていた賭場とは別に、日泥の一の子分である馬吉が賭場を作ったから。

最初は小さな小競り合いが次第に殺し合いに発展し、さらに茨戸の宿場町の警察署長・江尻が馬吉に肩入れ。
ただ、日泥は札幌本署のお偉いさんに昔から賄賂を贈っていることからも、江尻もなかなか手を出せないなど、なかなかにこじれています。

 

土方と永倉は、まずは馬吉のところを訪れます。

馬吉の「日泥のところの身重の妾を攫って来たら二人で50円を支払う」という言葉に「喧嘩のやり方が気に食わん」と日泥家に。

日泥の家では「年寄りの手を借りるほど困っちゃいねよ!」と喧嘩を売られ、「この時代に老いぼれをみたら、生き残りと思え」と切り捨てて去るのですが、追いかけてきた日泥の女将さんに「こっちについとくれ」と雇われます。

女将が去った後、案内役の息子の新平に馬吉が妾を攫うつもりでいることを話すと、「アレと交換するつもりに違いない」と気になる事を。
問いただすと、以前、借金のカタとして手にした囚人の刺青だといいます。

 

その頃、理髪店には尾形の姿。

店主の話から、日泥が持っている何かを狙っていると知ると、ちょうど土方達の噂を聞いて尋ねてきた江尻署長を捕まえて尋問します。

尾形が第7師団、北鎮部隊と知り急にペコペコ署長と部下たち。
話を聞くために場所を移動しようとしたとき、理髪店の外に土方の姿。
尾形は土方の後方にあるやぐらの鐘めがけて発砲することで宣戦布告したのでした。

 

尾形が馬吉陣営側についたことに焦る新平は、妾を隠すのを手伝ってくれと、土方と永倉に本当の事を話します。

刺青は母親が隠し持っており、妾の本当の父親は自分。
オヤジは種なしで、自分は漁師と浮気してできた子なんだと。

土方は千代子を匿っている家に行くと、そこで護衛していた5人を銃殺し、驚く新平に「おっ母をここに呼んで、馬吉の仕業だといえ」と指示。

そして、馬吉一味をつぶすことを条件に、刺青の皮を報酬として母親から引き出すことを要求します。

土方の指示通り母親に「馬吉一味が護衛を殺して千代子を攫ったと、刺青の皮と交換要求を伝えるのですが、「知ったことではない」と拒否する女将。

本当の父親が自分であることを告げるても、母親は新平に平手打ちを食らわせるだけでした。

 

女将がいなくなると、「千代子と誰も知らない土地に行く。賭場も馬吉が継げばいい」と土方と永倉に話す新八。

「刺青の皮を手に入れたら、つぶしあいをせずにとっととどこかに行ってくれ」と、単身、女将と親方のところに行く新八。

千代子と刺青の皮を交換する話をしますが、女将は「決着をつける良い機会じゃないの」と、千代子の身柄を確保したら馬吉一味をつぶすことを決めます。

 

そしていよいよおこなわれた人質の受け渡し。

馬に乗る千代子に心底いやそうな顔で付き添う立会役の理髪店店主。
対するは、刺青が入っていると思われる箱を持つ女将。

「確かめな」と投げられた箱を理髪店の店主が確認しようとしたとき、遠くの櫓から尾形が発砲。
千代子に化けた永倉が(妊婦に見せるために入れていた腹を)撃たれます。

そこから箱の奪い合い!

櫓から箱に近づく者を撃ち、「さっさと拾ってこい!」と指示する尾形。
対して土方は家の中を通って櫓に近づきます。

引用元:「ゴールデンカムイ」6巻

箱に意識を向けすぎて、逃げ時を失った尾形は、あわてて退却しようとしますが肩を撃たれて落ちてしまいます。

 

狙撃手がいなくなったことで動けるようになった永倉は、周囲の邪魔者を切り捨て、箱を手に取ります。

が、中には刺青はなし。

 

と、日泥の家の物置が燃えているのに気が付いた女将は血相を変えて走り出しました。
なんと刺青はそこにあったのです。

「自分の孫と刺青を天秤にかけたのか!?」と驚愕する新八の言葉に、本当は自分の子ではないことを知る日泥の親方。

怒り狂った女将さんの「おまえは種無しだ!」の言葉に、新八も自分の子供でないことを知り、怒りで女将を撲殺してしまいます。
新八も殺そうとしますが、それを見ていた尾形に助けられます。

 

土方と長倉が日泥の家に着くと、そこには「どんなもんだい」と得意げに座って待っていた尾形。

「何が狙いだ?」と聞く土方に、「腕の立つ用心棒はいらないかい」と自分を仲間にすることを打診したのでした。

次巻!


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