【マオ】18巻:匣の主

「化生の匣」の妖気から、女子寮に向かった華紋と百火。
その知らせは、百火が飛ばした火雀でマオと菜花にも伝わります。

MAO(18) (少年サンデーコミックス) [ 高橋 留美子 ]

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妖化した寮母と対峙する華紋。
百火が火雀を飛ばして化生の匣を探すと、持っていたのは院長先生でした。

蜘蛛のような姿に変身し化生の匣を抱え込んで逃げる院長先生ですが、流石によって捉えられます。
すぐ近くには蓮次。

そこに、華紋も到着し院長先生が抱えている化生の匣の奪い合いに。



 

院長先生は流石の水攻めで死亡してしまいますが、化生の匣が死体を操り4人から逃亡。
外に出たところで駆け付けたマオによって捕らえられ、マオ・華紋・百火の3人で祓おうとするのですが、流石と蓮次が邪魔をします。

さらに白眉も登場。
しかも、驚くことにあれほど逃げ回っていた化生の匣が白眉に向かっていきます。

白眉の一瞬の隙を狙い、化生の匣を華紋が樹でぐるぐる巻きにし百火が火をつけるも、化生の匣は近くを飛んでいたフクロウを妖化して飛び去ってしまいます。

 

「あなたの手に渡すわけにはいかない」と言い切るマオに、白眉は「愚かな…」と一蹴。

もともと化生の匣は自分がお師匠さまから託され使役していたものであり、自分から離れてしまったがために意味のない殺戮を繰り返しながらさまよっている。
自分の手元に置いて管理すれば、これ以上無駄な犠牲者は出さずに済むとキッパリ。

そんな白眉に「ふざけんな!また呪具として使うつもりだろう」と怒る百火。
華紋も、平安と大正では違うと正論をかまします。

※出典:マオ18巻

そんな華紋に、「お久しぶりです、華紋さま。まさかあなたまで出てくるとは思わなかった」と、百火やマオとは打って変わって異なる丁寧な対応をする白眉。

なぜなら、華紋の方が兄弟子になるから。

でも、「表向きはお師匠さまに従っていたが、あなたにはまるでやる気が感じられなかった」と、五色堂に呼ばれた事も信じられないし、真砂さまを連れて逃げようとした腰抜けじゃないですかと容赦ない。

対して華紋は、「あいかわらずマジメだねぇ、おまえは」と、だからこそお師匠様も安心して化生の匣を使役させたんだろうと返しますが、「おれは信頼されてましたからね」とまったく動じません。

マオが化生の匣を使う事に心は痛まないのですかと問うも、何も感じないと答える白眉。

そんな白眉の態度に、「じゃあ、ますます祓わないとね」と華紋。
さらに、「一応言っておくけど…」と、自分が逃げようとしたのは怖かったからではないと微笑みます。

※出典:マオ18巻

そんな華紋の言葉に、「わかる気がすると」と心の中でつぶやくマオ。

白眉はというと、「お互い様ですね」と涼しい顔でその場を立ち去るのでした。

 

宝生家の姉妹

女子寮の惨劇は新聞にも載る騒ぎになるも、マオたちに関する記憶は消されているので一切触れられていませんでした。
ただ、化生の匣については、人を妖化させる呪いの箱として書かれていました。
怪談話として広がる事で、匣が探しやすくなります。

新聞を読んだマオは、菜花と連れて妖の刀鍛冶「冥命堂」に。
目的は、菜花の地血丸を見てもらう為。

地血丸を手にした冥命堂は、邪気が跡形もなくなっていて良くなっていると絶賛。
さらに、夏野がくれた土鈴には相当強い念が入っているから、大切につけておくようにと。

冥命堂のお墨付きに安堵するマオ。
冥命堂も「土鈴の助けがあるとはいえ、やっと入口に立てたな。がんばって育てるんだぞ」とニッコリです。

※出典:マオ18巻

 

その頃、宝生綾女が呪詛払いの依頼に対応していました。
それは、妹であるかがりが仕掛けた呪い。

自分がかけた呪いが祓われてることを知ったかがりは、それが姉の綾女であることに気が付きます。

ちなみに、綾女には白眉がこっそりと話済み。
かがりに早く一人前になってもらうための練習台として、綾女を利用しているのでした。

かがりは人間の蟲毒で自分の針を鍛えると、さっそく姉のところに。
「呪詛の仕事をさせてもらってたんだけど、私の呪いを祓って邪魔する者がいてね」と、鍛えた針で姉を呪います。

※出典:マオ18巻

 

数日後。

町の上空を漂う紙の形代から、綾女が呪いを受けて床に臥せており、マオを呼ぶために形代を飛ばしていたことを知ります。

急ぎ宝生家に向かうと、そこで待っていたのはかがり。

マオは乙弥に火の形代を渡すと、その場は菜花に任せて綾女のところに向かいます。

 

かがりからの攻撃に一歩もひかない菜花。

地血丸が繰り出す血の糸を薄布みたいに広範囲に広げ、飛んでくる針を無効化します。
乙弥も火の形代を使って菜花をサポート。

菜花の血は攻撃力が高く、触れた樹を消し地面を割くなど、もし触れれば死んでしまってもおかしくないほど。
足止めには十分と考えるも、「殺す気はない」と察したかがりに押されて気味です。

隙をみて針が菜花に当たりそうになった時、呪詛祓いを終えたマオが駆け付け間一髪で助けます。

 

マオに向けて蟲毒で鍛えた黒い針を使おうとしたところ、横から飛んできた式神によってかがりの手に黒い針が刺さります。

その黒い針は、姉の顔に刺さっていた針。
飛ばしたのは綾女。

マオが祓ったので命をとるまでの威力をないものの、手首を落とすくらいの邪気はまだ残っています。

これまでかがりからは笑えないいたずらを散々受けてきたけれども、まさか本当に殺しに来るとは思わなかったと綾女。

痛みにうめくかがりに「私なら祓える」と、御降家とは手を切りなさいと諭すマオ。

今さら宝生家に帰るなんてできないと葛藤するかがり。

綾女がかがりの仕業であることを宝生家当主の父上に伝えていないと言うマオに、綾女は「御降家と関わり続ければ、いずれ呪いで身を滅ぼし野垂れ死ぬ。それは呪い屋の名家の恥」とバッサリ。

まだ家に帰れる余地があることに心が揺れるかがりですが、芽生が迎えに来たことで迷います。

 

御降家に戻っても利用されるだけだと説くマオに、「そうね、特にあんたみたいな子どもは」とかがりを煽る綾女。
自分が言わないだけで、本当はかがりの呪いだと当主も知っていると。

※出典:マオ18巻

「姉の代わり」という言葉に、いつだって一番は姉だったと思い出すかがり。
芽生のところに飛び込みます。

引き留めようとするマオを止めたは綾女。

力ずくで連れ戻したところで性根が治るとは思えないし、たとえ父が許しても姉を呪い殺そうとした事実は消せないので、家に帰っても針のむしろ。
そこから逃げ、楽な道を選んだのだと厳しい物言いです。

 

綾女と別れた後、かがりの事を案じる菜花に、「きつい事を言っていたが、まだ帰る場所はあると言っていたような気がする」とマオ。

そして話題は地血丸に。

血の糸を薄膜のように広げて、使いようによっては敵を包んで溶かすぐらいの威力がある。
使い道を間違えると危ないけれども、身を守るぐらいはできると思うと懸念する菜花。

そんな、怒る心も憐れむ心も持っていてい、進んで人を傷つけようとしない菜花の姿にマオはホッとします。

一方、かがりは芽生からの治療できれいに完治。

やってきた白眉に勝手なことをした事を謝るも、「その思い切りの良さ、おれは嫌いではない。御降家のために励みたまえ」という言葉に戻ってきてよかったと安堵するのでした。

 

人身御供の村

貂子から、知り合いが暮らしている村で水神様の祟りがあったと相談を受けます。

田畑が一夜のうちに大量の水で流された後、一転して川も井戸も干上がり、水源も枯れはててしまうという不自然な事がおこったと。
マオと菜花はさっそく調査に出かけます。

 

村を訪れると、村人が祭壇のようなものを作っていました。
干上がった場所の状態から、御降家の仕業であると察するマオと菜花。

ちょうどその頃、蛟と流石がと目的の家の近くに来ていました。

それは生贄の家。

流石は「自分の生まれ故郷である竜骨村を消してほしい」という依頼のために来ていました。
本番までの時間つぶしで生贄の家を見に来たのですが、出てきた生贄の女の子(幸子)を一目見るなり気に入り話を聞きます。

 

なんで逃げないのかと問うと、父親の足が不自由で一緒に逃げることができない。
でも、自分が生贄になれば父親の面倒を一生みてくれると答える幸子。

それに、働くことに疲れてしまったから早く死んで楽になりたい…と。

そこに、生贄は村で一番弱い家から出されると推測してたどり着いたマオと菜花が。
外で話を聞いていたようです。

流石は外に場所を移すように促すと、ここには依頼を受けてきたと自分たちが来た理由を話します。

 

依頼主は、今にも死にそうな竜骨村出身の男。

両親を亡くして妹と二人で身を寄せ合って暮らしていたが、ある年、日照りで水源が干上がり農作物がすべて枯れてしまう事態に。
何も知らされないうちに妹が人身御供に選ばれ、水神様への生贄として殺されてしまったのでした。

男はその日のうちに村から逃げ出し、必死に働いて財を築き豊かになったけれども、竜骨村の事が忘れられない。
人を使って調べたところ、あの後も何人もの若い娘が人身御供になっていると知り復讐を決意。
不知火に依頼したのでした。

※出典:マオ18巻

 

依頼主の話に強く否定できないマオと菜花。
ただ、マオが気になるのは流石がどこまでやるつもりなのか?

復讐はまだ終わってないと推測したマオが問いただそうとしますが、そこに村人が娘を迎えに来て中断されてしまいます。

よそ者であるマオたちに驚く村人たち。
儀式については「昔の作法をなぞった真似をするだけ」と、本当に殺さないといって幸子を連れていきます。

「儀式が真似事なら帰りまーす」と、驚くマオと菜花を置いてさっさとどこかに行ってしまう流石。
そこに、幸子の父が杖で身体を支えて出てきます。

そして、「幸子を村から逃がしてやってくれ…」と手にしていたカマで首をかき切り死んでしまいます。

 

そして始まる儀式。

薬で眠らされた幸子が吊るされ儀式が執行されようとした時、間一髪でマオと菜花が助けに入ります。

「こんなことをしても干ばつは収まらないし、儀式の作法もでたらめだ」と言うマオに戸惑う村人。

と、村の方からいくつもの衝撃音が。

水柱が出ている様子に、流石の仕業だと瞬時に理解した菜花は「とめなきゃ!」と走り出します。

次巻!

 



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