名探偵コナン 22 (少年サンデーコミックス) [ 青山 剛昌 ] 価格:499円 |
執事の重松が胸を刺されて死亡しているのを発見した、コナンと平次。
カギは被害者の重松が持ち、扉も窓もすべて鍵がかかっているという密室状態。
犯人だけでなく凶器も消えている状態。
重松の死を前にしても、結婚式とハネムーンは予定通り行うという長男・菊人。
その言葉に、育ての親であり、父親同然の重松を大事に思う桜庭が我慢できずに一発殴ります。
その場にいた館の主人によって事は収まるものの、結婚は延期すると決定が下されます。
通報から目暮警部たちが到着。
使用人たちは全員が明日の結婚式の打ち合わせをしていたため容疑からはぐれたため、館の主たち森園家と使用人の桜庭、菊人の婚約者・楓を事情聴取することに。
凶器を探すために屋敷を捜索する警察。
コナンと平次も互いに推理を述べ合います。
…と、和葉が桜庭と楓がおそろいのペンダントをつけている事に気が付きます。
部屋の捜索時、血まみれのシャツにくるまれた包丁が、気に引っかかっているのを発見。
密室トリックの仕掛けも犯人もすべてわかったものの、証拠がない。
そこで、コナンと平次は一芝居うつことに。
見事、真犯人がひっかかり。
解決します。
幻の殺人
船の事件で知り合った旗本夏江さんから、北斗星のチケットをもらった毛利・蘭・コナン。
ロイヤルルームで北海道の旅を満喫です。
夕食を食べるために食堂車に行こうとした小五郎ですが、そこで男性とぶつかります。
ぶつかった男性が「バカヤロウォ!どこに目ん玉つけてやがんだ!」と怒鳴りますが、小五郎の顔をみるやそそくさと通り過ぎ自室に。
「毛利小五郎だと?そんな話、聞いてねえぞ…」とつぶやくのでした。
食事を堪能していると、後ろの席で揉める声が。
「ロイヤルルームを確保しろといっただろ!?」と怒鳴るのは、宝石店オーナーの出雲啓太郎。
同行している宝石店店長の加越利則が「この列車は人気でして…」と説明しています。
急に宝石オークションに参加することになり、個室しかとれなかったのでした。
出雲オーナーの顔に見覚えがあった小五郎が、「どっかで会ってませんか?」と声を掛けると、「きっとテレビか新聞でしょう」と加越が即答。
実は、つい先日に出雲の宝石店に強盗が入り、その強盗犯を出雲が追い払った事で取材を受けていたのです。
「ああそうか!」と納得する小五郎たち。
「町中の人がオーナーの勇敢さに驚いていましたよ!」と言う加越の言葉に、ちょうど食堂車にやってきた市長・石鎚晃重が「じゃがいい宣伝にはなったじゃろ?」と、隣のテーブルに着きます。
どうやら、強盗騒ぎは市長選の人気取りのために仕組んだやらせではないのかというデマもあるようです。
その根拠となるのが、強盗犯が逃げる際に「話が違う」と口走っていたと。
その話に、「えっ?」と反応するコナン。
なぜか、昔、同じ事件に遭遇したような気がしたから。
でも、思い出せない。
部屋に戻ったコナン達。
その頃、ロビー車に拳銃を持った男性が。
一人でいた出雲の頭を撃ちます。
列車内に響き渡る悲鳴に気が付き、部屋の扉を開けると、ちょうど犯人らしき人物が走りさるところでした。
不審人物は部屋の扉をあけて窓に向けて発砲。
そのまま部屋に入ります。
追いかけた小五郎が扉を開けると、すでに窓から飛び降りたのか人の姿はなし。
その一連の出来事から、コナンは思い出すのでした。
「昔、父さんが書いた、あの幻の小説の筋書きと同じだ…」と。
小説について父に詳しい話を聞こうとするコナンですが、電話が通じません。
知らせを受けた警察が各部屋を確認していく中で、サングラスをかけた怪しい女性の話が浮上します。
乗馬をしに北海道に行くとの話に、すかさず「あっ、ボクそれ見た事あるよ!」とあれこれ質問するコナン。
そのやり取りの中で、女性の正体を見破ります。
その頃、トンネル内で男性の死体が発見されます。
なんと、強盗犯として指名手配されていた浅間安治。
つけヒゲとカツラで変装していたのでした。
サングラスの女性の部屋を訪ねるコナン。
その正体は、コナンの母。
アメリカで、日本の新聞に掲載されていた宝石店強盗事件の記事を読んだ二人。
父であり小説家の工藤優作自身も、「10年前に自分が描いた推理小説の冒頭にそっくりだ…」と気になり、調べるために来日していたのでした。
日にちはわかったものの、どの列車に乗るかは不明だったため、二人で別々に乗車。
事件は母の乗る列車で発生したのでした。
しかし、肝心のトリックについては作者である優作も忘れてしまっていてわからずじまい。
しかも、その原稿はとあるトラブルで紛失していたものだったのです。
調べるうちに、トリックが分かったコナン。
が、小説の中に出てくる、探偵気取りの眼鏡をかけた若い男性が話の途中で犯人に殺されてしまう事を思い出します。
証拠がないから犯人にカマをかけて逆に殺されてしまうのですが、状況は似ていることに不安を覚えるコナン。
そこで、母がその青年の代わりを演じることにします。
北海道に到着した北斗星3号。
駅で命を狙われるも、間一髪で助けたのは優作でした。
事件は解決し、工藤夫婦は再びロスに。
見送りがてら「父さんが考えたトリック、みーんな解いちまったてな!」と一言いいに来たコナン。
「実の息子に解かれちゃうなんて!世界屈指の推理小説家の看板おろせばー?」とにやりとわらう母。
「あれはフェイクだよ!」と小説が途中までだったことで勘違いしてつかったんだろうなと。
変装道具もすべて消えてなくなるトリックにしたはずだからと言う優作でした。
「でも、運命よねー。私の大ピンチに間一髪で駆けつけてくれるんだもん」という母でしたが、実はずっと前からいた優作。
推理小説かならではなの行動でした。
蹴撃の貴公子
伊豆のビーチに二泊三日で遊びに来た蘭と園子、そしてコナン。
今回は「非お嬢様大作戦」として、別荘や高級ホテルではなく、わざわざ古びた旅館に。
「ああ…あんな高嶺の花にはとても手が出せない…」という男子を安心させるために選んでいるのに、なぜか声がかかるのは蘭ばかり。
園子、少々いじけています。
そんな園子に、一人で来ていた道脇正彦が声をかけてきます。
二人でランチでも…と蘭が押すも、園子の提案で皆で。
「天使を一人、見つけたってわけさ!」と園子を口説く道脇。
そこに、ドンといささか乱暴にビールを置く眼鏡をかけた男性店員が。
その男性店員の姿に、「どこかで会った事がなーい?」と気が付く蘭でしたが、園子は「旅館の主人の息子さんよ」とそっけない園子。
実は、玄関先でじろじろと見られていたことから、旅館の人に聞いていたのでした。
蘭たちが泊っている旅館が、道脇の泊っているホテルからも近いということで、夕食は海辺の洒落たレストランで食べないかと提案する道脇。
しかも、カメラを忘れないことという注文付き。
その理由は、レストランのそばの浜辺で亡くなった女性の霊がでるというもの。
今から一年前に、茶髪でロングヘアーの女性が腹を刃物でめった刺しにされた事件が発生。
目撃者はなくいまだ捜査中。
以後、そのレストランで撮る写真には臓物が飛び出たグロテスクな幽体が映るようになったというのです。
そんな3人のところに、またしても乱暴に注文の焼きそばを置く京極。
その様子をこっそりと見ている男の姿も…。
…と、お客さんの一人が興奮したように「線路沿いの林でまた見つかったんだってよ!」と話す声が。
茶髪の女性のズタズタ死体が発見されたのでした。
その女性の死亡推定時刻は花火が終わった後。
その時間に蘭たちも現場近くを通っていることから、急に不安を覚える園子。
なぜなら、園子も茶髪だから。
そんな園子を、「僕が守るよ」と道脇が安心させます。
夜。
車で迎えにくる道脇を、旅館の玄関先で待つ蘭たち3人。
財布を忘れた事に気が付き、一人部屋に戻る園子ですが、そこで荷物をあさっている不審人物の姿を目撃します。
部屋に引き込まれナイフで刺されそうになりますが、遅いのを気にした蘭とコナンが来たことで助かります。
しかも、園子もタダではやられず、もみ合っている最中に腕に噛みついていました。
そこに遅れて到着した道脇。
腕を確認しますが、そこに歯形はなし。
そこに騒ぎを聞きつけた京極が。
腕に包帯を巻いていますが、これは数日前のものであり、園子自身も「毛深かった」と言っているので容疑者から外れます。
とりあえず、京極の提案で空いている部屋に移動し、食事も外食は避けて旅館の食堂で食べる事に。
おいしい海鮮料理に満足の蘭たち。
「ナイフを持っていた」という園子の話に、線路沿いの林で見つかった事件と同じ犯人じゃないだろうなとハッとするコナン。
その狙いが、カメラにあるのではと気が付きます。
カメラの所在を聞くと、すでに撮り終わって現像に出していると、写真を出す園子。
そこには、(冷やかしで撮っていた)知らないアベックの姿ばかりで、被害者の女性の姿もなし。
死体が発見された林のそばで写真を撮っていないことも、コナンが一緒にいた事からわかっています。
「なぜ犯人は人に見られちゃまずい写真を撮られたと勘違いしたのか?」と考え込むコナン。
しかも、蘭が見た事があるという京極に、いく先々で見かける男性の姿も気になります。
翌日。
噂のレストランに向かう道脇とコナン達。
園子は昨夜の襲撃が気になる眠れなかったらしく、車の中で少し仮眠をとると残る事に。
食事が終わった後、レストランに京極の姿を見つけた蘭。
「あの茶髪の子はどうしました?」との言葉に、園子が乗っている車が動いていることに気が付きます。
がけ下に向かって少しずつスピードを上げる車。
追いついた蘭が機転をきかせて車から園子を救出します。
通報を受けた警察に、詳しい話を聞くために署まで同行を求められますが、先ほど車でがけ下に落とされそうになったことからも、車に乗るのをためらう園子。
仕方なく、蘭たちは徒歩で向かう事にします。
犯人の目的は写真の隠滅だったとはいえ、なぜ犯人は園子にまずい写真を撮られたと思ったのかと、歩きながら考えるコナン。
…と、後ろに男性が付けるように歩いているのに気が付きます。
道脇も気が付き、「走れるかい?」とそばの林の中に飛び込みます。
「こんな林に入ったら、かえって危ないですよ!」という蘭の言葉も無視し、二手に分かれて男をまこうとします。
逃げる途中、犯人の決定的証拠を見つけた園子。
それに気が付いた犯人によって殺されそうになりますが、どこからか駆け付けた京極によって助けられます。
試合の会場で会った事があるのを思い出した蘭。
なんと、杯戸高校空手部主将・襲撃の貴公子と言う異名をもつ人物。
「あなたは知らないでしょうけど、私はあなたを一度、空手の試合会場で見ているんです」と告白します。
事件後。
京極と言い感じになっていた園子ですが、「日本にはもう強いやつがいない」と海外に武者修行に行ってしまった京極。
「ずっと待っているからね、真さん…」と言っていた園子ですが、3日後にはいつもの園子に。
「一年エース、カワイクて超イケてるって評判よー」と野球部の練習試合を見に行こうと蘭を誘うのでした。