08巻:きのう何食べた?ープレゼントは京都旅行ー

きのう何食べた?8巻【電子書籍】[ よしながふみ ]

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(2019/5/21 10:09時点)

仕事中、そろそろ出産祝いを用意しないといけないことを思い出したシロさん。

大先生から「ご本人に聞いてみるのが一番じゃない?」というアドバイスにより、佳代子さんの娘・ミチルさんに聞いてみると、「おむつケーキでお願いします」と即答。
ちょうど、お産の為、実家に帰省していたのでした。

そして、万が一の為、広島産の加熱用カキ1キログラムを頂くシロさん。
「フライにして食べればいいじゃん」と抵抗を試みるミチルさんでしたが、佳代子さんによってバッサリ。
妊婦さんはいろいろと大変です。

そこにお父さんが帰宅。
帰ろうとしていたシロさんの前で、出産後の子育てについての親子喧嘩が勃発します。

父VS娘の論争について「どう思う!?」と振られて困るシロさんですが、「あっ、将来全然予定がないから聞いても仕方がないかぁ~」と、その話は終わります。




夕食はやっぱりカキフライ。

・カキフライ
・ほうれん草の梅びたし
・かみなりこんにゃく
・豆腐となめこの味噌汁

久しぶりのカキフライに喜びつつ、シロさんとの食事につい涙するケンジさん。

つい最近まで、シロさんは終電で帰れないほど忙しかったので、いつもの二人ごはんがしみたのでした。

 

小日向&ジルベール・ワタルと食事。
小日方さんのおごりで、井形さんの離婚相談が無事解決したお祝いです。

そこに、小日方さんおサプライズで三谷まみが。
シロさん、びっくり。

「弁護士」か「小日方さんのゲイ友」どちらのスタンスで接すればいいのか迷っていると、すかさずケンジさんが彼氏ですと紹介。
まみさんも笑顔で挨拶。

まみさんとの会話に始終デレデレしているシロさん。
盛り上がる二人に、隣のケンジさんは仏頂面。

その様子をみていた小日向さんは「まずかったかな…」と、自分が仕掛けたサプライズに冷や汗タラリ。
ジルベール・ワタルは「あとで確実にもめるわ。いい気味~」と心の中でほくそえんでいます(←悪魔)。

 

食事会が終わり、顔を蒸気させながら「いろいろと話してくれたよなぁ」と嬉しそうに言うシロさん。
「サービスですよ!」と仏頂面で言うケンジさんに、やっとヤバいと気が付いたシロさん。

ご機嫌をとるために、明日の休日はケンジさんが大好きなおでんを作ることになりました。

 

ケンジさんのご機嫌が相当悪いので、今回のおでんは豪華にすることにしたシロさん。
スーパーではなく、練り物は練り物屋さんで、豆製品は豆腐屋さんと奮発します。

その甲斐あって、ケンジさんのご機嫌も直るのですが…

大根から「昔は大根だったのに、いい女優になったもんだなぁ~」と一言余計な事をいって、ケンジさんをまた怒らせるのでした。

 

シロさんからケンジさんへの誕生日プレゼントとして、京都旅行に出かけた二人。

テンションマックスのケンジさん。
行きの新幹線の中で「どうして急に旅行なの?」とシロさんに聞くと、「とにかく、お前と一緒に京都にいきたくなったんだよ」と。

その答えに、「夢!?」と涙が出るほど感激。

 

京都の日程は、ケンジさんへの誕生日プレゼントとしてシロさんが全て計画&エスコート。

テレビで見て「食べてみたい!」とケンジさんが言っていたカレーうどんのお店や、紅葉がきれいな南禅寺。
2時間サスペンスで有名なロケ地・南禅寺境内にある水路閣では、二人で写真もパシャリ。

これまで嫌だといって避けてきた旅行や写真など進んでやるシロさんに、ちょっと「嬉しいけどどうしちゃったの!?」と戸惑いを隠せなくなってきたケンジさん。

さらにシロさんの奇行は続き、いつもなら買わないであろう2客で1万⑨千円するヴィンエージのカップ&ソーサーを購入した際には、「かわいい!!」と言っていたケンジさんも固まるほど。

「一体これ何のフラグ!?」と別れ話の前兆かと真っ青になっているケンジさんが連れていかれたのは、一泊5万円以上する俵屋。

さらに、高台寺のライトアップでは、「暗くて足元が悪いから」と手をつなぐほど。

 

これにはケンジさんも思わず「死ぬの!?」と顔面蒼白。

宿に帰ると、食事の際に「最初は別れ話の前フリかと思ったけど、これそんもんじゃないよね!?シロさん、死ぬの!?」と涙を浮かべて問い詰めます。

そんな真剣な様子のケンジさんに、ついにシロさんが理由を打ち明けます。

なんと、実家のお父さんから連絡が来て、今度のお正月はまたシロさん一人で来てほしいと…。
シロさん的には、勝手な都合で実家に来いとか来るなとか申し訳ない、そのお詫びも兼ねての旅行だったと深々と頭を下げます。

別れ話でもなく、シロさんが末期がんで余命いくばくもないというわけではないとわかり、へなへなと力が抜けるケンジさん。
「それならそうと言ってよ~。これでやっとお料理が楽しめる」と、やっと俵屋さんの食事を堪能できる状態に。

「やっぱりすごいねー、京都!」と大喜びの二人。

が…

「よくよく考えたら失礼じゃない?何かボディーブローのようにじわじわと効いてきているんですけど!」と帰りの新幹線の中で怒るケンジさん。
謝りたおすシロさんでした。

 

バレンタインが近いある日。

お客さんからココアを頂いたケンジさん。
家に帰ると、「今年は二人でブラウニーを手作りしない?」と提案。

材料費は二人で折半。
休みが合わないので、夕食後にブラウニー作りです。

「途中ですげえいい匂いがするけど、絶対に今夜は食べないように!」というシロさんの言葉でしたが、焼き立てブラウニーの甘い香りの威力は半端なく…我慢したケンジさんは、翌朝、超不機嫌!

「だから言ったろ!菓子焼いている時の甘い匂ってのは殺人的なんだよ!」というシロさん。
そして、ケンジさんにとどめのセリフ。

「我慢したおかげで、晴れて恋人と二人で作ったブラウニーを、バレンタインの朝に初めて一緒に食えるんだぞ!しかも食器は、こないだ京都で買ったアンティーク!どーだこの最高に乙女チックなシチュエーションは!」

そのシロさんのセリフに、ケンジさんのご機嫌も回復。
職場でもらった紅茶と一緒にいただきます。

そのおいしさに「リッチ~♡」と感激です。

職場では、また紅茶を頂いたシロさんでした。

 

佳代子さんから「塩麹つくってみたんだけどいる?」と連絡を受けて、さっそくいただきにきたシロさん。
ミチルさんとご主人(達也君)は久しぶりに二人で出かけており、家には佳代子さんと赤ちゃんの二人きり。

生まれた赤ちゃんは男の子で、名前は悟朗くん。
現在、生後4か月。

塩麹の作り方を聞いていると、悟朗ちゃんの泣き声が。
どうやらオムツの交換のようです。
その姿に、「佳代子さんもすっかりおばーちゃんですね」とにっこり。

そこに、出かけていたミチルさんと達也さんが戻ってきます。

シロさんと達也さんは初対面。
遠慮なく「母の友達でゲイの筧さん」と紹介されます。

シロさんの名前を聞いて、「悟朗の名前の!」と気が付く達也さん。
「?」となるシロさんに、「四朗さんの名前が素敵だなとおもって悟朗にしました。どうもありがとう」と説明するミチルさん。
シロさん、びっくり。

 

夕食後。
頂いた塩麹で下ごしらえをするシロさん。

翌日、仕事から帰ると、さっそく塩麹に付けておいた鶏肉で夕食つくりです。

・鶏肉の塩麹ネギ焼き
・ゆでブロッコリー
・きんぴらごぼう
・大根の味噌汁

食べながら、悟朗ちゃんの話が。

「赤ん坊の名前に、俺の名前から一字とってくれたんだって。大した意図はないだろうけど、何かうれしかったよ」と言うシロさんに、「それは嬉しいでしょ!」とケンジさんも同意です。




今回は、ケンジさんが勤める美容室のスタッフ・田淵剛君のお話。

「家事とかなんっにもしねーから」というのが、付き合い始めの決まり文句。
一人暮らしして8年、家事を一切やった事がなく、常に彼女がしてくれたという話に、ケンジさんは「わかる!タブチ君を好きになる子って、絶対尽くす系のなんでもやっちゃ女なんだよね~」。

現在の彼女は30過ぎで、タブチくん的には「ブス」。
でも、話がおもしろから何となく2年ぐらい続いているとか。

その彼女が、「会社辞めてカフェ始めようと思ってんだよね」と。
その話に「そんなのうまくいくわけねーじゃん!バッカだな、お前!」とバッサリのタブチ君。

 

そろそろ閉店時間が近い時間。
そのタブチ君の彼女が突如やってきました。

中に招こうとすると、「あたし二股かけてたの!」といきなりの仰天告白。

さらに、「カフェは結局辞めました!」と。
何もしてくれないケンジよりも、二股かけているもう一人の男性の方が力になってくれたので、そちらに乗り換えることにしたと。

それを聞いたタブチ君は驚きながらも、「仕方ねー!別れるか!じゃーな、元気で!」とあっさり。
その様子に、彼女さんは拍子抜け。
「…荷物まとめなくちゃいけないから、明日までは部屋にいるから」と帰っていきます。

その様子を見ていたケンジさんたち美容院スタッフ。
「何かよくわからないけど、カッコいい!」と拍手です。

 

帰宅後。
皿うどんを作り始めるタブチ君。
途中から、彼女さんも加わり、おかずを調理。

・長崎皿うどん
・マグロとアボカドのわさび醤油麹あえ
・キャベツの梅じゃこ風味おひたし

皿うどんにお酢をかけようとする彼女さんに、「ソースだよ!」というタブチ君。

「初めて料理を作ってくれたね…」
「お前のつくったチマチマしたおかずも、今日で食べ納めかぁ~」

と、和やかに最後の晩餐です。

 

事故か何かで、日ごろは混まない丸ノ内線が混雑!
シロさんは、素早く両手を上げてチカン冤罪の嫌疑をかけられないようにします。

その心のうちは、「チカン冤罪で人生棒に振ったらたまったもんじゃない。釈明の為に己がゲイである事をその場でいうのも絶対に嫌だ」。

やっとのことで事務所に着くと、ちょうど(月一遊園地だった)今田さんから電話が。

何か相談事があるのかと思ったら、今田さん自身ではなくいとこの竹中さんが相談事があると。
今そちらに向かっているのでよろしくお願いしますと、相談内容も言わずに切ってしまいます。

電話が終わるやいなや事務所に涙目の女性が来て、若先生をシロさんと間違えて「助けてください!」とすがり付きます。

 

相談内容は、なんとチカン!
ご主人がチカンで捕まったと、警察から連絡が入ったというのです。

職業を聞くと、ご主人は出版社の社員。
大きな会社だけに専任の弁護士がいるはずだから、まずは会社に連絡して会社で弁護士を立ててもらった方が話が早いとアドバイスするシロさん。

「でも会社に連絡したらクビになるのでは…」という竹中さんに「この段階なら大丈夫」と安心するように説明するのですが、そこで隠されていた話を打ち明けられます。

なんと、チカンで捕まるのは今回で3回目。
前の2回は会社に内緒で示談にしていると。

しかm、その2回の示談金は竹中さんのご両親が用意。
さすがに3度目にはお金は出せないと断られてしまったというのです。

さらに話を聞いていると、どうやら外に女性をいるみたいで…。
離婚したいけど経済力がない自分では子どもの親権をとれないという竹中んさんに、「今、離婚するなら確実に親権がとれますよ」とアドバイス。

なぜなら、ご両親は経済的にも困っていないようですし、もしも離婚したら喜んで娘と孫の力になってくれそうだから。
チカンと言う前科や女性関係などで、ご主人から親権をとるのも難しくないと。

シロさんの話に、「ほんとだわ…」と目からうろこが落ちた状態の竹中さん。
相談をチカンから離婚に切り替えるのでした。

 

今田さんの従妹だけ会って、なかなかエキセントリックだったと、若干お疲れの様子のシロさん。
なので、夕食はシロさんの好物だけに。

・しらすとみつばの卵とじ
・ホタルイカ、わけぎ、わかめのぬた
・菜の花のおひたし わさび風味
・沢煮椀

その献立に、「おじさんを通り越しておじーちゃん」と表現するケンジさん。

「仕事で何かあったの?」と聞くと、「何かあったというほどでもないんだけど、もしも俺に男の子がいたら、“満員電車では必ず両手を上げろ”と言っておこうと思う」と決意あふれる顔で言うシロさんでした。

 

警察から、千葉で生活保護を受けていたケンジさんのお父さんが、アパートで亡くなっていた知らせを受けたケンジさん。
お骨を受け取って、埼玉の実家に。

そこには、お姉さん二人とめぐちゃんがおしゃべりに花さを咲かせていました。
久しぶりのケンジさんに、さらに盛り上がります。

そこに、甥っ子の真人君登場。
ケンジさんの若かりし頃にそっくりです。

「自分の息子みたい!」と喜ぶケンジさんに、「ゲイじゃないっよ。彼女いるし」と真人君。
「オレもいるよ!彼氏!」とのケンジさんの言葉に、皆が一斉に質問。

「スーツの似合う弁護士」という言葉に、「玉の輿じゃん!いいなー!」「ケンジが一番女子力あった」とシロさん大絶賛です。

 

翌日。
帰宅したシロさんを出迎えるケンジさん。

お土産は、お姉さんのご主人の実家(農家)で育てた野菜。
たっぷりとおすそ分けもらってきたのでした。
夕食は、新鮮なお野菜を使った料理です。

・マーボーもやし
・にんじんサラダ
・スナップエンドウと柚子胡椒びたし
・新じゃがとたまねぎとキャベツの味噌汁

久しぶりの実家はどうだったか聞くと、「お母ちゃんはちぢんで、姪っ子甥っ子はおっきくなってて。お葬式は家族だけで、お寺でお経をあげてもらった」と。

葬式後、「なんだか全然なんともなかったね」という姉の言葉に、「そりゃそーだ。顔見知りの泥棒みたいなもんだもん」と答える母。
それを聞いたお姉さんのご主人が「娘孝行な親父さんだな。葬式なんて、悲しくないのが一番よ」と。

お店をこれ以上休めないから納骨はこれないとケンジさんが言うと、「こっちに帰ってきて、あたしの店、継ぐかい?」と、思ってもみなかった提案をされます。

その言葉に、シロさんも絶句。

「それって、俺も埼玉に行くってこと?」と思わず聞くと、「えっ!?一緒にきてくれるの!?」と喜ぶケンジさん。

「それなら継ぐって言えばよかった~!!」と一人興奮するケンジさんに、「イヤ、いかないから!!」と全力で否定するシロさんでした。

 

【次巻】9巻:きのう何食べた?

【前巻】7巻:きのう何食べた?




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