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小日向さんとの飲み会に行けなくなったケンジさん。
それを聞いたシロさんは「じゃあ、俺と小日向さんだけで飲みに行くよ」とサラリ。
が…
ケンジさんは「シロさんも断ってほしい…」と真剣に(しつこく)お願いしてきます。
その理由は、浮気を心配しての事。
今回の飲み会は、小日向さんが恋人であるジルベール・ワタルの愚痴を言いたくて決定したもの。
浮気なんてありえないと言うシロさんに、ケンジさんは過去の自分の浮気話を暴露します。
…ということで、小日向さんとの飲み会は二人でキャンセルです。
翌日も平謝りのケンジさん。
夕食は水餃子。
大好きな水餃子に喜ぶケンジさん。
「シロさん、ありがと~!!」というケンジさんに、謝り続けられるよりもありがとうと言われる方がずっと気分がいいと伝えます。
その言葉に感激するケンジさんですが、シロさんの心の中では、昔自分も同じように浮気した経験がある事を墓場まで持っていくと誓ってのことなのでした。
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誕生日(47歳)を数時間後に控えたシロさん。
「今夜はまだ寝られないぞ…」と、ちょっと困り顔。
なぜなら、ケンジさんは日付が変わった瞬間に恋人の誕生日を祝いたいタイプだから。
シロさんはどうでもいいタイプなのですが、円満な関係維持のために、ここ数年ほどケンジさんに合わせて起きています。
そして迎えた0時ジャスト!
ケンジさんからお祝いの言葉と共に、誕生日プレゼントの傘を受け取るシロさん。
ケンジさんの言い訳めいた口調から、かなり高価な傘であることを察するシロさんでした。
翌日。
佳代子さんの家でたけのこの下茹でを一緒にするシロさん。
エコバックのプレゼントされ、倹約家のシロさん感激!
「今まで古いレジ袋を使いまわしていたんです…」と、涙ながらの節約話に。
そこから、ケンジさんの金銭感覚についての話に発展。
店を持つ気もない、お金に執着なし、貯金もしてこなかった。
せめて俺と生活費や家賃を折半している今くらいは、ちょっとは貯金してほしいと言うシロさんに、「筧さんが倹約しているのは、ケンジの老後の資金を確保するため?」と聞きます。
その質問に、「いや…まぁ、俺の取柄なんて金貯めている事くらいで…」としどろもどろです。
帰宅後、さっそくたけのこで夕食をつくるシロさん。
・たけのこごはん
・あさりの味噌汁
・お刺身サラダ
・グリーンアスパラガスの白和え
「生から茹でたたけのこって、少しえぐみが残っていて、それがおいしいんだよね」と嬉しそうなケンジさん。
でも、心の中では「敬老の日のお祝いごはんみたい…」と思っていたりして。
翌日。
シロさんは事務所で志乃さんから傘の値段を聞き、びっくり。
佳代子さんから頂いたエコバッグの方にテンションが上がっていたことに、心のなかでケンジさんに謝るのでした。
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日曜日に、小日向さんの会社の草野球を見学する事になったシロさんとケンジさん。
手作り弁当持参で、これまで一度も見に来たことがないというジルベール・ワタルを加えたおっさん3人で観戦です。
ところが…
恋人の小日向さんの活躍にも興味のないジルベール。
野球を良く知らないケンジさん。
シロさんがいちいち解説します。
そして待ちに待ったお弁当タイム!
ジルベール・ワタルは、ケンジさんが取り出した新聞紙に包まれたお弁当を見て嫌な予感。
「まさか白いタッパーが弁当箱で、アルミホイルで仕切っているのでは?」
…という予想通りの展開に、ジルベール・ワタルはがっくり。
「ゲイのお弁当は見た目が大事!」と、自分が作ったカラフルなキャラ弁を見せます。
「ゲイカラーのピンクと赤を主体に可愛ーく作ってみました」というジルベール・ワタル。
これがゲイのスタンダードと言い切ります。
その言葉に、呆然とするシロさん。
ケンジさんが「シロさんはシロさんのままでいいから」とフォロー。
でも、お弁当の味については、ジルベール・ワタルも完敗。
「いい加減な茶色いお弁当の方が、結局わりとおいしい…」とテンションだだ下がり。
慌ててフォローする小日向さんです。
…と、そこに、お隣の小日向さんの同僚ご家族から差し入れが入ります。
ブラウニーを持ってきてくれた女の子は、「おじさん達、全員小日向さんの恋人なの?」とサラリと笑顔で聞いてきます。
その質問に、これまたサラリと「彼氏は俺だけでーす♪残りは別の男夫婦」と答えるジルベール・ワタル。
青くなるのはシロさんだけ。
「お天気はいいし、お弁当はおいしいし。すっごく楽しい~」と、お酒を飲みながら良い気分のケンジさん。
その様子に、来てよかったと思うシロさん。
さらに、小日向さんから約束の三谷まみのディナーショーチケットを受け取り大喜び。
そのやり取りに、「交換条件でOKしたのね!?」と怒るケンジさんでした。
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若先生とダッグを組んで挑んだ裁判員裁判。
被告人であるホームレスのおじいさんは、殺人罪で有罪判決に。
妥当な判決(というか、だいぶ健闘した)と思うシロさんとは異なり、若先生は激しく落ち込んでしまいます。
「でも!」と必死におじいさんの罪が重いと言う若先生に、シロさんは判決の妥当性を伝えます。
なによりも、被告人の諸住さんは、控訴しましょうという若先生に「シャバに早く出ても良いことなんて何もない…」と、判決を受け入れる姿勢です。
その言葉に何も言えなかった若先生。
それも、若先生を落ち込ませていました。
その姿に、「若先生は、ずっと正義感の強い弁護士になっていますよ」と心の中でつぶやくシロさん。
…若先生の姿をみていたことからも、今回の判決は黒星とは考えていないシロさんでした。
翌朝。
シロさんよりも早起きしたケンジさんは、雨のなかコンビニに行き、朝食の材料を買ってきます。
本日はケンジさんお手製。
一人暮らしをしていた時に、たまに食べたくなって作ったメニューでした。
・コンビーフオニオントースト
・キャベツのウスターソースいため
・バナナヨーグルト
・ケンジオレ
特に「ケンジ・オ・レ」は、今、ケンジさんの職場で流行っている飲み物。
豆乳に、昔懐かしいミロを入れて、いつもよりもコクのあるカフェオレに仕上げています。
「今日も元気出してね!」というケンジさんに、落ち込んでいるように見えたのかと反省するシロさん。
でも、ケンジさんが気が付いたように、意外と気にした様子のシロさん。
それからはしばらくの間は、ミロがなくなるまで「ケンジ・オ・レ」を飲み続けたのでした。
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とある二丁目のバーにて、小日向さんカップルと飲むシロさん&ケンジさん。
話題は、テレビタレント。
ジルベール・ワタルは「溝端淳平とかかわいくてムカつくんだもーん」。
それに小日向さんが「ワタル君の方が全然カワイイ!」。
ケンジさんは「最近、井ノ原君がリバイバルでカワイイの」。
一人だけ話についていけていないのがシロさん。
そんなシロさんに、ジルベール・ワタルが好きな芸能人を尋ねます。
アイドル以外はよくわからないと答えるシロさんに、「今まで付き合ってきた男達って、大体まとめるとどんな感じ?」と、ちょっと困るような質問をぶつけます。
どっちかっていうと、無口で何を考えているのかわからないタイプが多いかなと答えるシロさんに、「ケンちゃんと正反対ばっかだね」と。
一瞬、固まるシロさんとケンジさんですが、「タイプじゃないの選んだという事は、逆にかなり愛されているかもよ」と無邪気な笑顔で言うジルベール・ワタル。
その言葉に、ケンジさん喜び!
次に、ケンジさんのタイプを聞くと、「シティーハンター」の冴羽潦との答え。
「俺の人生は、ずっと俺のサエバリョウを探す旅な訳!」といい、三次元のサエバリョウとして見つけたのがシロさんだったと。
ケンジさんのそんな無邪気な言葉に、皆、沈黙。
翌日の夕食。
昨日、ジルベール・ワタルの言葉にご機嫌のケンジさん。
普段、「愛してる」という事をシロさんから聞けないので、他人様から言われた言葉でもものすごくうれしい様子。
シロさんは、普段あえて言わないでいるビミョーな話をつるっと白状させられてしまいそうで油断ならないと、ジルベール・ワタルにはますます警戒心が芽生えるばかり。
でも、長年気になっていた「どうして俺なのか」をあっさり暴いてくれたことには喜んでいるのでした。
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シロさんもケンジさんも夏休み。
二人して商店街に買い物です。
買い物をしながら、いつ頃からそんなに料理にマメになったのかを聞くケンジさん。
その答えは、シロさん32歳の夏に太ったことがきっかけだったと。
当時付き合っていた彼氏が、マメに料理を作る人で、野菜たっぷりの料理を食べていたら体型が元通りに。
それから独学し、今に至る…という事でした。
ちなみに、その彼氏とは、彼氏側の浮気で破局しています。
大量の買い物と暑さに、たまらず近くの喫茶店に避難する二人。
別れる時に振られる方なのか振っちゃうほうなのかという話をしながら休憩です。
帰宅後、さっそく夕食を作り。
久しぶりの晩酌と料理を楽しみます。
そこで、ふとケンジさんが「どうして買い物に誘ってくれたの?」と、シロさんに質問。
これまでは、あまり二人で近所を歩いたり、喫茶店でお茶をするのを嫌がっていた節があるので、今日の行動の驚いていたのでした。
それに対して「なんとなく、いいかなぁと思って」と答えるシロさん。
その答えに、嬉しそうに顔を赤らめるケンジさんでした。
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職場でお弁当を食べるケンジさん。
その顔は、苦虫をかみつぶしたような感じ。
その様子に、職場の若い子が「せっかくのお弁当の日なのに、テンション低くないですか?」と不思議顔。
なぜなら、シロさんがお弁当を作ってくれる理由が判明したから。
月に一度、シロさんは依頼人の女性と遊園地や水族館などに行ってお弁当を一緒に食べる仕事があるから。
依頼人と別れた旦那さんに引き取られた子供の遊ぶ姿を見るためです。
それを聞いた職場のタブチくんが、「それってほぼデートじゃん!」とケンジさんの心配を代弁。
挙句の果てには「こじれねーかな、こじれねーかな♪」と楽しそう。
ところが、そんなタブチくんの願い(?)もむなしく、帰宅したケンジさんを待っていたのは、「解放されたーーー!」と喜ぶシロさん。
元旦那さんの奥さんが、これからは節目節目にビデオレターで子どもの成長を見れるように送りますと手紙をくれたのです。
…ということで、晴れてシロさんはお役目から解放されたのでした。
その解放を祝って、今度の土曜日に、シロさんのおごりで外食に行くことに。
そして土曜日。
朝からウキウキなケンジさん。
そこに、クール宅配便で届いた「和牛サーロイン極上霜降り肉(6枚)」。
送り主は、遊園地の依頼人・今田さん。
…ということで、外食キャンセル。
家でステーキです。
楽しみにしていただけに、号泣するケンジさん。
夕方。
早々と、元気なく帰宅したケンジさん。
シロさんが和牛サーロイン極上霜降り肉を焼き始めます。
・サーロイン(さやいんげんのソテー、粉ふき芋添え)
・かんたんピクルス
・キャベツとベーコンのスープ
ステーキの迫力におどろき、その味に感激する二人。
ケンジさんの機嫌も回復です。
…でも、普段あまり肉の塊を食べない中年2人。
食べすぎで胸やけを起こすのでした。
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シロさんの上司である大先生から、長森先生が結婚することを伝えられたシロさん。
長森さんといえば、以前、研修に来た際にシロさんが(勘違いから)失敗してしまった女性。
結婚式の招待状が届いているので、事務所の皆で参加するということで、シロさんの気分はダーク。
その事を、佳代子さんに話すと…
「幸せな時は、他のことなんてぜんっぜん関心がないから大丈夫よ」とにっこり笑顔。
でも、シロさんはそれについては佳代子さんと同意見であり、実はもっと別の事で落ち込んでいたのでした。
シロさんが落ち込んでいた理由は、ご祝儀代。
長森さんはお金持ちのお嬢様で、結婚相手は大企業の息子さん。
その話に、佳代子さんも真っ青です。
司法修習所の教官は「2」というルールがあるのですが、シロさんは職場の先輩になるので相場通り(5万)。
だからこその落ち込みだったのでした。
夕食はサバ。
佳代子さんに教えてもらった方法でつくるサバの味噌煮です。
・サバの味噌煮
・里芋の白煮
・ほうれん草としめじのみぞれ和え
・にらと卵のスープ
いつもと調理方法が違うサバの味噌煮に、ケンジさんはまったく気が付かず。
ちょっとショックを受けた(?)シロさんも、食べてみて「ほとんどわからないな…」と納得です。
そして迎えた長森さんの結婚式。
キリリとした姿で出かけるシロさんに、「お忘れ物ですよ~」と指輪を持ってくるケンジさん。
そんなケンジさんに、「今日はこれ、できない」とすたこらさっさと出かけるシロさん。
事務所の人も一緒なので、指輪は付けられません。
「一体いつ付けてくれるのよう~!?」と叫ぶケンジさんでした。
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