02巻:薬屋のひとりごとー園遊会ー

薬屋のひとりごと(2) (ビッグガンガンコミックス) [ 日向夏 ]

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翡翠宮に皇帝が訪れた際、「噂の薬師どのに頼みたいことがある」と声を掛けられた猫猫。

それは、今だ床に伏している梨花妃の容体を見てほしいというもの。
つまりは「治せ」。

帝からの直々のお達しに、さっそく水晶宮へと向かう猫猫。

先日の一件以来、おしろいは使用不可に。
下ろした業者にも厳しい罰が課せられたため、今後入手は不可能。
今後は体に入った毒を排出する事が必要と、まずは食生活の改善に取り組みます。

そして、毒を排出する食事を作らせるのですが、「こんな下賤の食べ物を梨花さまに食べさせる気!?」とお付きの女中からけんもほろろな対応。
近づくこともできません。

 

「このままだと、確実に衰弱死するだろうな…」と、自分の首と胴がサヨナラする日まであと何日か考えていると、「何かお困りのようだな」と壬氏がやってきます。

壬氏と話す猫猫に、嫉妬の目で見る女中たち。
それを知ってか知らずか、壁ドンした体制で猫猫に近づき、耳元でささやく壬氏の様子に、さらに女中たちの怒りの炎を燃えます。

「帝のはからいを無下にするのは、美しき才女たちに似合いませんよ」とにこりと笑った壬氏に、女中たちの怒りは消えてメロメロです。

 

壬氏の計らいで、初めて梨花妃の近くに寄れた猫猫。
その顔を触った瞬間、真っ青になります。

そして、怒りを滲ませた鋭い視線で、ある女中を見すえます。
「妃の化粧をしているのはお前か?」

猫猫の鋭い眼差しに一瞬ひるんだものの、すぐに「ええ、そうよ。梨花さまには美しくあってほしいもの」と強気の態度の女中。
それを聞いた猫猫は、静かに「そうか」と言うと、渾身の平手をお見舞いします。

「何すんのよ!」と叫ぶ他の女中に、「あ?バカに折檻するだけだよ」と言うや、叩かれて呆然と座り込んでいる女中の髪をつかみ、そのまま化粧棚のところまで引きずっていきます。

化粧棚の中には、猫猫が思った通り、おしろいが置かれていました。
猫猫はそれを女中の頭に落とすと、「そのうち全身に毒が回るだろうよ。よかったなぁ、これでお慕いする梨花さまと同じだ」と。

「だれが、自分の餓鬼殺した毒を喜ぶんだよ」と言い捨てると、体についたおしろいを落とすように言います。
さらに、離れたところで固まっている女中たちに、床にこぼれたおしろいを掃除するように命じます。

ふぅっと一息ついた時、「女とは、本当に恐ろしい」という壬氏の声にハッと我に返ったのでした。




 

梨花妃の回復

梨花妃の容体は、猫猫が思っていた以上に悪く、重湯を口に流し込み嚥下させるのを根気よく繰り返す日々。

部屋の換気もおこなうと、体臭をごまかすために焚かれていた香が薄れ、病人特有の匂いが充満。
主人の身体もまともにふけないのかとあきれつつ、湯桶と布の準備を命じ、綺麗に体を拭きます。

 

状態を見ながらあの手この手で毒を排出させていく猫猫に、ある日、梨花妃が口を開きました。

「どうしてあのまま、死なせてくれないのか」という梨花妃に、猫猫はさじにすくった粥を口に持っていきます。
こくんと喉に粥を通す梨花妃。

「粥を食むということは、死にたくないからでしょう」と言う猫猫の言葉に、梨花妃は涙を浮かばながら、弱弱しい笑顔で「そうか…」とうなずくのでした。

 

毒を排出する生活が2か月ほど続いた頃、梨花妃は散歩できるほどに回復していました。

その様子を見ながら、自尊心は高慢ではないと思う猫猫。

東宮の件で嫌なお嬢様を想像していたのですが、実際は十分、后に相応しい人格を持っていると思うのでした。

 

その夜。

「私はもう子はなせないのかしら」と不安を口にする梨花妃に、「わかりません。私が翡翠宮に戻れば、帝も梨花さまの元に来られると思いますが」と答える猫猫。

「忠告も聞かず、みすみす我が子を殺した女が、玉葉妃に勝てるのかしら?」と、暗い顔で尋ねる梨花妃。
猫猫は「勝てる勝てないの問題ではないでしょう」と、牡丹と菖蒲の美しさの違いを例に挙げて「決めつけるものではないと思います」と答えます。

「私には翡翠の瞳も、淡い髪もなくてよ」と、それでもなお玉葉妃と比べる梨花妃。
猫猫は、「他のものがあれば問題ないかと」と、梨花妃の豊満な胸を見ます。

「それだけの大きさ、張り、形は至宝です」と、かつて遊郭にいた頃、小姐たちに教えてもらった秘術をこっそり耳打ちします。
それに真っ赤になる梨花妃。

「明日の早朝に辞させていただきます」と部屋を出ると、「残念ながら、それに足る二つの果実は持ち合わせていないし。アレは、梨花妃にこそふさわしいものだろう」と一人思う猫猫。

その後戻った翡翠宮では、一時、帝のお通りが極端に減ったのでした。

 

 

猫猫の素顔

今度、園遊会が開催されることになり、その準備で慌ただしい宮中。
猫猫にもそれ用の衣装があてがわれます。

園遊会とは、年に2回、宮廷の庭園にお偉い方が集い、さまざまな出し物がおこなわれたり、食事がふるまわれたりする会。
妃のいない帝の場合、その席には正一品の妃が呼ばれます。

冬の園遊会は徳妃と淑妃。
前回は玉葉妃と梨花妃は出産直後で参加できなかったため、今回は4夫人揃っての出席です。

壬氏も来るであろう事からも欠席したい猫猫ですが、新人が辞するわけにはいかない事、食事がでる以上は毒見役は必要不可欠だろうと暗い気持ちに。

 

侍女頭から「園遊会での一番の敵は“冷え”よ!」と聞かされた猫猫は、さっそく寒さ対策のための準備を始めます。

体を温める作用がある生姜と血行促進を促すミカンの皮を使った飴つくり。
肌着にポケットを作り、温石(カイロ)を入れられるように。

その話を聞いた侍女頭は、涙目で全員分を依頼。
壬氏と王順も「私の分もおねがいしよう」と持ってくるだけでなく、皇帝直属のお針子と食事掛が作り方を教わりにくるほど。

結局、猫猫は園遊会前日まで内職一色で過ごすのでした。

 

そして、園遊会当日。

支度を整えた玉葉妃は、猫猫たち女中に「変な虫がつかないように、しるしをつけておかないとね」と簪や耳飾り、ネックレスなどのアクセサリーを渡すのでした。

そして、いよいよ猫猫のお化粧。
女中に羽交い絞めにされた猫猫。
「とびっきり可愛くなっていらっしゃい」と玉葉妃も楽しそう。

「まずは顔を拭いて、香油を塗りましょうね」と顔を拭く女中。

…が、「あら?」と思ってみなかった事に気が付くのでした。

 

里樹妃への挨拶を済ませると、ウキウキといった様子で玉葉妃の元に向かう壬氏。

そんな壬氏の様子に、「玉葉妃への肩入れが強いのは、お気に入りのおもちゃができたからか。本当に困ったお方だ」とため息をつく高順。

玉葉妃に挨拶をすると、「公主(姫)の様子はどうかな?」と女中のところに。

「来たな、暇人め」と思いつつ、「ごきげんよう、壬氏さま」と挨拶する猫猫。

そばかすが消えた猫猫の顔に、一瞬、戸惑う壬氏でしたが、すぐに「あ、ああ。化粧しているのか。一瞬、誰かと思ったぞ」と気が付きます。

そんな壬氏の言葉に「してません」と答える猫猫。
実は、そばかすこそが化粧だったのです。

 

「化粧はなにも、綺麗にするだけのものではありませんから」という猫猫。
「そんなことに意味があるのか?」という壬氏に、「路地裏に連れ込まれないためですよ」と答えます。

猫猫がいた花街は、女に飢えた奴も多く、金なしで暴力的。
性病持ちも多かった。
ちびで痩せすぎの醜女ならば、そうそう狙われることはないと、当時はわざとそばかすの入れ墨をいれていたほど。

連れ込まれたことはあるが、未遂だったという話に、ホッと安堵のため息を漏らす壬氏。

その代わり、薄れてきた入れ墨の染料を採取しにいった先で人さらいに攫われることに。

「悪いな。管理が行き届いてなくて」と頭を下げる壬氏に、「別に。身売りの区別なんてつきませんし」とさばさばしている猫猫。

「腹立たしくないのか?」という壬氏に、「それは言うまでもなく。でも、壬氏さまのせいではありません」ときっぱり。

この国において、拐かしの身売りは犯罪。
口減らしの身売りは合法。
たとえ人さらいから買ったとしても、買った側が知らせなければ罰せられることはない。

 

「申し訳なかった」と珍しく素直な壬氏に、ちょっと驚く猫猫。
壬氏はおもむろに自分の簪を取ると、猫猫の髪に。

そして、「じゃあ、あとは会場で」と言うと、手を振って去るのでした。

「なんでまたこんな物を」と思っていると、「もう、さっそく約束を破ったのね。私だけの侍女じゃなくなったじゃない」と、壬氏がくれた簪を猫猫の頭につけなおします。

「首飾りといい、簪といい、一体どういう意味なんだ」と思う猫猫でしたが、「さぁ、行きましょう」という玉葉妃の言葉に聞けずじまい。
園遊会の始まりです。

 

 

四夫人

特に何もすることがないため、舞台の袖で寒さに震えるしかない猫猫たち。

そっと宴席を覗きみると、帝のとなりに公主を抱いた先帝の妃・皇太后。
反対側の帝の同腹の弟君の席は空席。
なんでも、とても病弱で自室からほとんどでられないのだとか。

…と、背後で桜花(玉葉妃の侍女の一人)と梨花妃の侍女(以前、猫猫が張り倒した侍女)が激しく言い争っていました。

なんでも、四夫人の侍女たちは、主人たちの代理戦争をしたがる傾向にあるのだとか。

「あんな醜女連れてきたら、恥もいいとこだもんね」と、猫猫に気が付いていない様子。

それを寂しく思う猫猫。
なぜなら、おしろいの一件があった後、いちゃもんつけてきた侍女を少々脅していたから。

「こっちもそろそろ静かにさせたほうがいいな」と、こっそり女中にだけ見える位置から、鼻の部分を隠してニタリと笑顔を見せます。
その笑顔に、猫猫であることを悟る侍女。

さーっと真っ青になると、「あ、あ、あ…きょ、今日はこれくらいにしてあげるわ」と逃げ去るのでした。

逃げ去った梨花妃の侍女たちに、あっけにとられる桜花たち。
「ごめんね、嫌な思いさせて」と謝るも、猫猫は「それより、カイロを変えなくてよろしいですか?」と意にかんせず。

「まだ温かいから大丈夫よ」と頭を撫でながら、猫猫を気遣います。

 

…と、今度は別の場所で徳妃と淑妃の侍女がケンカ。
こちらも仲がわるいのだとか。

「若輩の徳妃と古参の淑妃ではね」
「それにつけて元嫁姑だからいろいろとねぇ」

不思議そうな表情の猫猫に、説明してくれる女中たち。

徳妃と淑妃は先帝の妃と東宮妃の関係だったのだけれども、先帝が崩御したことで関係が一変。
先帝の妃が一度出家して俗世を捨てて、今度は限定の妃として戻ってきたと説明します。

「先帝が亡くなったのが5年前。当時、淑妃は齢30、徳妃は齢9か…政略とはいえ、9歳で妃とはもやっとする話だ」

しかも、皇太后はもっと幼い頃に先帝に入内したということに青ざめる猫猫。

しかし、現帝に先帝のような幼女趣味はなし。
14になった徳妃にもお手付きはないと聞きます。

「好色だがたわわな果実が好きなお方だ」と、ホッとした猫猫ですが「でも、ありえないわよね。9歳のお姑さんなんて」という女中の言葉に、勘違いしていた事を知ります。

 

公主を籠にいれ侍女頭に渡した時、近くを噂の徳妃が通ります。

不機嫌に「ふんっ」と去っていく姿に、幼さを感じる猫猫。
しかも、明らかに玉葉妃とかぶる濃い桃色の衣装から「空気の読めない子なのかな」とも。

四夫人はそれぞれ己が象徴を与えられており、玉葉妃は真紅と翡翠。
梨花妃は群青と水晶に、淑妃は黒と柘榴。
五行にちなむと徳妃である里樹妃は白のはず。

玉葉妃と似た色を身につけていることに、違和感を感じたのでした。

 

宴席では休憩に入り、幕裏には大勢の武官や文官の姿が。
ところどころで、簪を渡してる姿がみられます。

すかさず、火鉢に当たっている猫猫にやってきた桜花がその理由を教えてくれます。

「ああやって皆、花の園にいる優秀な人材を勧誘するのよ。印代わりの装飾品を渡してるの。まぁ、違う意味もあるんだけどね。」と、ニヤリ。

なるほどと納得する猫猫。
とはいえ、奉公が終わったら花街に戻るつもりなので、関係ないと興味もなし。

ましてや、あんなの(壬氏)の小間使いになるくらいなら、水晶宮の丁稚の方がマシだなと、桜花の意味ありげな言葉にも気が付かず。

そこに、大柄の武官の声をかけてきます。
「お嬢さん、これをどうぞ」そういって差し出してきたのは簪。

みれば、腰帯には大量の簪が。
どうやら、皆に配っている様子。

さらにそこに、梨花妃も。
猫猫の髪に簪を渡します。

「あーあ…これは玉葉様、すねるどころじゃないかもね」と女中たち。

 

 

毒見

毒見の為、紅娘と交替し玉葉妃の後ろに座る猫猫。
正面帝の両サイドに座る4夫人、対面するように西側に武官、東側に文官と座る姿は壮観な長めです。

その武官の席には、高順が意外と上の方の席に。
先ほど簪をくれた李白もわかいながらに末席に。
壬氏の姿はなし。

そこに、食前酒が運ばれてきます。
見た目、香などをチェックし嚥下。

特に毒が入っていないのを確認し、真水で口をゆすいでいると、文官・武官からかなり注目されているのに気が付きます。

また、猫猫とは違い他の毒見役は手が震えているほど。
もしも宴席で毒を仕込むなら即効性の薬が使われるだろうから、誰も好き好んで死にたくはありませんから、恐怖を感じるのも当然。

「でもどうせなら、フグがいいなぁ。あの舌先にしびれを感じるために、何度嘔吐と胃洗浄を繰り返したか」とうっとり夢見心地の猫猫です。

 

次に運ばれてきたのは、魚と野菜のなます。
青魚だけくらげで代用されているのに気が付き、誰かの配膳と間違えられているのかと不審に思う猫猫。

なぜなら、皇帝の好物を作り間違えるはずはなく、同じ献立でも相手によって食事を作り分けているから。

…と、斜め前に座る徳妃が、真っ青な顔でなますを口にしている様子に気が付きます。

嫌いでも帝の手前、残すことはできないからなぁと、ふと後ろに控える毒見役の顔をみてハッとします。

あきらかに悪意のある笑みをこぼす毒見。
まるで、いやいやながら食べる徳妃の様子を楽しんでいるよう。

嫌なものをみたと、視線をそらします。

 

その頃、武官の末席に座る李白は、「毒見が怯えながら食事する姿の何がおもしろんだか」と、周囲が注目しているのとは反対方向に目を向けていました。

ところが、「おい見ろ、李白。あの毒見、やたら威勢がいいぞ」と声を掛けられ渋々ながらも目を向けると、そこにはさきほど簪を渡した猫猫の姿が。

猫猫は次の料理であるスープをさじにすくって色を見、匂いを嗅ぎ、そしてくいっと口に。
そして、ほうっとため息をつき恍惚とした表情をみせる猫猫に、「どれだけうまい料理なんだ」と思わず凝視してしまう李白。

猫猫はしずかに胸元から手ぬぐいを取り出すと口に当て一言。

「これ、毒です」

そして、すっと幕の外へと引っ込みます。

「あんなにうまそうに飲んでおいて…毒?」とざわつく席。
疑った大臣が口にし、その毒に倒れてしまいます。

その様子を、こっそりと天幕の裏側で見ていた壬氏。

「まさか、本当に毒が盛られるとは」と考えていると、猫猫が小走りに去るのを目の端に捉えます。

 

 

狙われたのは…

水で口をすすいでいる猫猫のところに、「随分と元気な毒見役だな」と壬氏がやってきます。

「ごきげんよう、壬氏さま」と振り向いた猫猫の顔は、毒で頬が緩んでしまい笑顔。
壬氏は猫猫の腕をつかむと、「毒を食らってぴんぴんしているなんてシャレにならないぞ」と医務室へと向かいます。

が、当の猫猫は「残りのスープを頂けませんか?」とまったく意にかんせず。

「おまえがあんまり元気にでていくもんだから、本当に毒か疑って食べた奴がいたんだぞ」と、大臣が痺れて大騒ぎになっている事を教えます。

…と、壬氏の髪に新しい簪がささっていること、襟元が少し乱れていつものきらきらした雰囲気がないこと。
さらには、いつものと違いだいぶ幼くみえる様子に気が付きます。

が、至急やらなければならない事を思い出し、そんな気付きも一気に吹っ飛びます。

 

壬氏にお願いし、徳妃・里樹妃と毒見役の侍女を連れてきてもらった猫猫。
その頃には、壬氏はいつもの壬氏に戻っていました。

猫猫は里樹妃の手をつかみそでを持ち上げると、腕に赤い湿疹が出ているのを確認します。

「食べられないのは魚介類ですか?」という言葉に渋々とうなずく里樹妃。
アレルギーでした。

そして、園遊会で出されたなますが、玉葉妃と里樹妃のと入れ替わっていた事を指摘。
里樹妃がサバとあわびが食べられないという話に、それまでツンと取り澄ましていた毒見役の表情が変わります。

「今回は蕁麻疹程度ですみましたが、最悪の場合も考えられます。もしそれを知っていて与えたなら、毒を盛ったのと同じことです」という猫猫の言葉に、小刻みに震える毒見役。

そして毒見役に、「一つ間違えば、医官であろうと対処できない問題であること、ゆめゆめ忘れないようにしてください」と、注意事項を書いた木簡を渡すのでした。

 

里樹妃と毒見役の侍女が退室した後、猫猫も玉葉妃に報告すべく退出しようとするのですが、壬氏に呼び止められます。

「なぜ、わざわざ毒見役の侍女を同室させた?」という壬氏の問いに、「注意事項を伝えるためですよ」と答える猫猫。

「では、配膳の者が間違えたというのか?」という問いにも、「それは一侍女にわかることではありません」とこれまた鉄壁のガード。

ため息をつきつつ、「これくらいは答えてくれ。狙われたのは徳妃だということだな?」という壬氏に、「他の皿に毒が入っていなければ、そういうことになるでしょうね」と答えるのでした。

 

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