【復讐の皇后】第95話:エフレニー女侯爵の決断とローズモンドの死刑宣告

過去の手紙からすべてが露見したエフレニー侯爵(ジェームス)の悪事。

涙を流しながら手紙をぎゅっと握っているエフレニー女侯爵の姿が痛々しい…。

これまで我慢してきた事からも、その怒りは相当なものです。

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ジェームスも子を身ごもったことで、イズ(エフレニー女侯爵)は仕方なく結婚することに。

侯爵家の一人娘の結婚式とは思えないほど質素だったのは、相手がジェームスであることだけでなく、婚前妊娠であるといったことが噂で流れていることも関係していたようです。



 

恥ずかしさ、くやしさから社交界からも遠ざかるイズ。

そんなイズの心を支えていたのは、自分の誘いにジェームスも同じ気持ちで応じてくれたという思い。

お腹の子は二人の愛の結晶と思う事で、なんとか気持ちを保っていました。

 

前侯爵が亡くなると、ジェームスがエフレニー侯爵に。

情婦を家に引き入れるなどの試練もあったものの、これまで問題なく過ごしてきた。

自分なりにちゃんと生きてきたと思っていたイズ。

それが愛ではなく強姦で、人為的に操作された人生だったのだからたまったものじゃない。

イズはすぐにエフレニー侯爵の元にいくと、離婚を宣言します。

 

強姦による妊娠は結婚理由にならない事、その証拠を提出すれば無条件離婚が成立する事を伝えるイズ。

うろたえるエフレニー侯爵。
突然のことに頭が付いていない様子で、出てくる言葉も軽い。

そんなエフレニー侯爵の姿に、「厚かましく破廉恥な男ね。そんな男にエフレニー家門の姓を名乗らせるわけにはいかない。ましてや当主なんて」とバッサリ。

執事に、エフレニー男爵…もといジェームスの愛人であるマダム・ジャニュアリーとその子を追い出す事、明日の朝いちばんに離婚手続きをすることを指示します。

そして、「ジェームス・ニュートン・リー・ヘドウィックはエフレニー家門の当主ではない!」と、騒ぎに集まったメイドたちの前で高々と宣言します。

 

マダム・ジャニュアリーが屋敷を追い出された事は、ペトロニアにも伝わりました。

メイドが買い物途中で道端に座り込んでいるマダム・ジャニュアリーを見かけたのです。

子どもが哀れに思ったメイドは銅貨をいくつか施しますが、マダム・ジャニュアリーはメイドを睨みつけ、黙って受取るとその場を去っていきました。

「エフレニー侯爵家で何かあったようですね」というメイドに、「ええ、そうみたいね」とあっさり返すペトロニア。

何があったのかは大体想像つくことからも、さほど重要ではない。
それよりもローズモンドの裁判のほうが気がかりでした。

 

そして始まった、ローズモンドの裁判。

全帝国民が傍聴でき、機密保持の必要がない重罪人の公開裁判では、その日のうちに死刑が決まります。

 

エフレニー侯爵に対して朝一で離婚手続きがおこなわれた話は、ローズモンドの耳にも入っていました。

最後の頼みの綱であるエフレニー侯爵も期待できないとなり、焦るローズモンド。

ローズモンドの罪状が述べられ、刺客の自供や皇帝陛下の証言があるといったことを提示したうえで「自らの罪を認めますか?」と問われたのに対し、「いいえ!これは陰謀です!」と全否定するローズモンド。

捏造されたという証拠がなければ刑の時間がさらに長引きますよと、落ち着くように促されるも、「私は無実です!すべては皇后による陰謀なのです!」の一点張りです。

 

言葉でいってもダメな様子に、パトリツィアはダメ出しをするべく立ち上がりました。

そして貴族に向け、「私は帝国法に従って彼女に死刑を求刑し、また皇室と皇族を軽んじたことについても罰を下す事で、今一度ここにその基準を示そうと考えている」と自分の考えを述べます。

「反対する者は名乗り出なさい」というパトリツィアの言葉に、誰も声を上げません。

 

これをもって、貴族からの反対意見はないとし、皇帝陛下はローズモンドの死刑を許可。

皇后の名でローズモンド・マリー・ルーン・エティレルの死刑が宣言される同時に、エティレルの姓が剥奪される事に。

養子縁組を解消しない場合は、エフレニー家門も処罰の対象にすることを高らかに宣言します。

宣言がされる間もローズモンドは無実を訴え、牢屋に戻されるときも「私は無実よ!」と叫んでいたのでした。



95話を読んで

エフレニー女侯爵はひどい目にあいましたが、亡くなった息子との時間や愛情や本物だったと思いたい。

あんな屑から生まれた事だけが悔やまれる。

ただ、エフレニー女侯爵の行動にスカッとするものの、マダム・ジャニュアリーの子どもだけが不憫で…。

ちょっとかわいそうかなぁと。

でも、屋敷で面倒をみるわけにはいかないし…。

 

そしてついに死刑宣言がされたローズモンド!

1話目のくやしさからすると、本当にスカッとします。

でも、やっぱり最後まで自分は悪くないと思っているところがすごいなぁとも思ったりして。

さぁ、108話の完結までどのような流れになるのか!?

気になります。

 

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