今年の中学受験が終わった頃合いに発売された20巻。
19巻では島津君と双子君の開成や、今川さん自身が希望する学校への受験など…ドラマがいっぱいありました。
今川さんの件は泣けた…。
そして、20巻は受験も最終。
まだここで一波乱ありそうな感じです。
二月の勝者 -絶対合格の教室ー(20) (ビッグ コミックス) [ 高瀬 志帆 ] 価格:715円 |
不合格と思いきや、島津君、繰り上げ合格キターーー!
桂先生の念願叶って、黒木先生からのお寿司。
皆で逆転合格の味を味わいます。
お寿司を食べながら、話題は追加合格ドミノ倒しに。
ここから補欠合格ラッシュが始まります。
合格者と補欠合格との差は紙一重。
そのごくごく薄い僅差で辛酸をなめた者にしか与えられない勝者の席。
その座席をめぐって本人たちの与り知らぬところで運命が動くことに、黒木は「受験って本当に面白いですね!」と不敵な笑みを浮かべます。
2月5日
夜。
田中君と真千音ちゃんのチャレンジが残念な結果になるも、これまで全敗していた原君が合格!
これにて、32人全員が合格を確定することができました。
この人数には王羅くんも入っています。
「合格者名札を用意しなくちゃね」という桂先生の言葉に、昨年の事を思い出す佐倉先生。
「今年の受験も…終わるんですね」と感慨深げに口にする佐倉先生に、黒木先生が「もう一波乱おこります」とピシリ。
名門校のOK中等部の合格発表後、女子御三家の補欠に動きが出ると宣言。
その影響が色濃くでそうなのが、ジュリとまるみちゃんの二人です。
5日の合格発表が終わり、32人全員が受かったことで、初めて「全落ち」がなかったことに気が付きます。
これはすごいと盛り上がる中、佐倉先生も感極まり、自分が一度辞めようかと考えたこともあったと告白。
でも、受験者が激減する中、雪の中で待ち続ける黒木の姿から、もう一度頑張る気持ちを取り戻したと。
「もう一度、吉祥寺校の皆さんと頑張らせてください!」という佐倉先生ですが、ここで無情にも「水を差すようで恐縮ですが、そろそろ講師の移動があります」と黒木先生。
唖然とする佐倉先生から、次年度に向けての面談がスタートしました。
黒木先生と佐倉先生が別室に移動した後、橘先生が「俺は移動だよ」と桂先生と木村先生に話します。
移動先は「新しい部署」。
橘先生の話しぶりからして、いい感じの移動のようです。
同じ日、「スターフィッシュ」では受験に向けた追い込みで、ショーマ先生は大忙し。
手一杯の状態の中、黒木先生が登場。
「まだケアの生徒さんがいるんじゃないですか?」と心配するショーマに、全員が合格を取れたからもう大丈夫と安心させます。
2月6日
久々に自宅の布団で寝れたと喜ぶ先生方。
私立中の合格発表は今日で最後です。
その中でも特に先生方が心配しているのが、OK中等部の合格発表がある毛利君。
吐きそうになるのを抑えながら、真っ青な顔でパソコンを開いている毛利ママ。
「一分一秒が長い…」と今にも倒れそうです。
そして発表時間。
覚悟を決めてみると、そこには「合格」の文字。
これまでの事が走馬灯のようにあまたの中の巡り、あふれ出る涙が止まりません。
そして、まず最初にやったのはネットで高級時計を購入する事。
その額、97万8千円。
夕方。
桜花ゼミナールでは、新年度に向けての準備と並行し、受験が終わった6年生のための「卒塾の会」で大忙し。
同時に、無事に受験を終えた生徒たちがあいさつにちらほら。
まるみちゃんとジュリも同時刻に訪れ、そこで二人ともお互い渡された合格短冊に書かれている学校名から、第一志望に縁がなかったことを知ります。
涙目になりながらも、「違う学校になっても仲良くしてね」とにっこり笑うのでした。
島津君もやってきて、開成中学合格の短冊を黒木先生に促されるように一番上に。
開成には結局、離婚してもママさんのお給料が開成の所得上限を超えてしまうことから、奨学金なしで入学することにしたと、黒木先生に報告する島津ママ。
しっかり考えて動く島津ママの姿に黒木先生は、「順さんは、きっと自立した素晴らしい大人になるでしょう」というのでした。
その後やってきた上杉君は、島津君の開成合格短冊を発見。
「かっけえ…」とつぶやく上杉君に、「そうなんですよ。君たちはみんな、かっこいいんですよ」と黒木先生が言葉を添えます。
ところ変わって、桜花から帰宅するまるみちゃんとママさん。
進学先の話で盛り上がっていると、ママさんの携帯に着信が。
なんと、ジュリも合格している吉祥寺女子中学からの繰り上げ合格!
まるみちゃんは、買ってもらった携帯ですぐにジュリに電話するのですが、なかなか声が出ません。
黒木先生の方でも、大きな変化が起こっていました。
その夜、晶君の元を訪れ、今年の受験について語る黒木先生。
どうしたら悔いが残らない受験ができるのか、「来年こそは」と思うけど、一人り一人にとっては「来年」なんてなにのにと自嘲気味に語る黒木先生に、晶君は「それは黒木先生のせいじゃないし、みんなのせいでもない」と断言。
そして、「俺の事も先生のせいだなんて思わないで」と。
まだ親のことは許せないけれど、次に母親に合う時には進路についてしっかりと話し合うことにしたと。
桜花ゼミナールの皆と同じように、黒木先生から卒業することを宣言するのでした。
2月9日
この日は都立中の合格発表。
三浦ママとパパが合格発表の張り出しを見に来ていました。
結果は「不合格」。
1,000人以上が受けて、合格者はたったの160名。
そのシビアな数に、「本当に意味で全然わかってなかった」とお試しに受けるものではないことを痛感するのでした。
一方、同じく都立中を受けた島津君。
結果は「合格」。
ただ、開成に進学することからも辞退する予定です。
2月10日
卒塾の会当日。
準備にバタバタしている中、島津君がランドセル姿で飛び込んできます。
まだ1時間前であること、どうやら小学校から直行してきたことからも急ぎの幼児があるようです。
「すみません、急いで決めなくちゃいけなくて…」と話しながら、何やらプリントを黒木先生にみせる島津君。
一同、唖然。
まさかこの局面であんなことを言い出すなんて…と予想しなかった事態に。
何があったのかは次巻!