ロウの偶然の産物?
回転しながら美しく避けたロウ。
スケーター時代の身のこなしの軽さが生きています。
そんなロウの回転技に「スピナラマ」だと教えてくれる源間兄。
試合でスピナラマを決めて得点したらめちゃくちゃ盛り上がるという言葉に、「アイスホッケーにはそういう美しい技があるのか」と嬉しそうなロウくんです。
さて、次の練習メニューは「5対5」。
それぞれのセットに1年生を組み込んで、1分間の実戦形式でおこないます。
もちろん、罰メニューあり。
フォワード3名とディフェンス2名でセット。
狼之神のジャージは強い順番に1つ目から4つ目まで色分けされたジャージが用意されており、一番強い赤ジャージはみんなの憧れ。
一つ目が赤。
二つ目が黒。
三つ目が青。
四つ目が黄。
どこのチームもたいていは一つ目と二つ目が主力となり試合に出る時間も長い。
「ロウは何色が着られるかな?」という言葉に「俺の肌はレッドが似合うとよく言われる」とニッコリ。
ぶ、ぶれない強さ…。
まずは先発チーム。
二つ目チームの賢吾が、慶一(源間弟)とコンビを組ませてほしいと二瓶先生に願い出ます。
フォワードには1名のセンターと2名のウィング。
センターはディフェンスとウイングをつなぐ司令塔です。
基本、フェイス・オフもセンターがやります。
そして始まった「5対5」。
賢吾からのパスで慶一が得点を決めます。
「コンビ復活だぜぇー!」と喜ぶ賢吾。
その様子をじっとみつめる富士。
北米では、DFペアは互いに支え合うポジションゆえに親密な関係になるといわれており、日本でいうとセンターと片方のウイングコンビ。
アイスホッケー界では「夫婦や恋人以上の関係」とさえ言われているそうで、遠くの土地に進学した先輩を追いかけてくる選手もいるのだとか!?
だから賢吾は富士にどことなく敵意むき出しだったわけだ!?
納得です。
戻ってきた慶一に「センターの方が向いていると思う」と、中学3年でセンターに転向し、フェイス・オフが最強だったと話す富士。
少し離れた場所にいる賢吾の表情が怖い怖い…。
次は「赤」VS「青」。
ロウが青の入るように指示され、張り切って氷上に。
スピナラマを実践しようとしますが、先輩にドガンとぶっ飛ばされます。
「重心が高い。当たり負けしないように、もっと腰を落として踏ん張れ」という先輩の言葉に、踊り子のスケーティングと言った慶一の言葉が思い出されます。
と、勢いよく滑ってきたパックがロウの靴にジャストフィット!
挟まってしまったパックを取ろうと皆がわっと寄ってきますが、ロウくんの身のこなしに誰も触れず。
必死に取ろうとするもなかなか取れず、上げた片足を手で支えスケーターのような滑りに。
で、一分間終了。
「何なんだ、こいつは!」とあきれる先輩とは別に、「誰にも触れられないホッケー選手か」と源間兄だけはロウの可能性を感じていました。