丸2日間こもって考え込む李牧。
その視線の先にあるのは「宜安」。
李牧が部屋から出ると、廊下で寝ていたカイネがはじかれたように飛び起きます。
そして皆を集め、李牧が考えた作戦を実行するべく指示を出します。
皆を集めると、北に向かうことを伝える李牧。
“二城の後ろの線”が完成したことを聞くと、「10日ほど邯鄲を離れる」と舜水樹と馬南慈に留守を頼みます。
李牧はどこに向かうのかというと、北にある宜安。
すかさずお供しますと言うカイネに、防寒具を用意するように言います。
カイネが行くならと傳抵も同行しようとしますが、舜水樹から「南に出れるように備えておけ」とストップが。
「えっ」と言っている間に李牧とカイネは出ていってしまいます。
部屋に残った青歌城の将軍・楽彰は「宜安は離れすぎた」と言いつつも、「だが、宜安と聞いた時、背筋が凍った」と。
長城で先手を打っているけれども、李牧の思い描く通りになるのであれば秦軍は大きく後手を踏むことになると、先を読みます。
一方、宜安を訪れた李牧。
雪が降りしきる中、高台から見下ろしています。
「思った通り、悪くない」と、今後の展開が気になる発言です。
さて、場面は変わって秦軍。
飛信隊は趙の平陽近くの前線で年越し。
朝から酒や肉やと皆で盛り上がっています。
つかの間の平和。
そして、趙軍が平陽城と武城に入るや、桓騎軍と王翦軍による総攻撃が開始。
桓騎軍にいる飛信隊は平陽城攻めです。
大きな城を攻略するべく、呉鳳明の井闌車をパクった「紅春(考案者である氾善がフラれた女性の名前)」が登場。
かなり不安を感じる姿に、桓騎が容赦なくツッコミを入れます。
「桓騎:フラついてるな」
「氾善:そこが儚くていい」
「氾善:井闌車を見た瞬間、この巨大兵器が見えた」
「桓騎:もろパクリだろ」
「氾善:失敗を繰り返し、あの紅春は六代目だ」
「桓騎:六大将軍みてーだな」
その頃、王翦はこっそりと抜け出して長城に。
いつのまにか砦と小山を土塁で繋げた長城が築城されており、その長さに驚きます。
そして、趙国全体の地図を持ってこさせると、地面に座って熟考。
その視線の先に「宜安」が映るのでした。
次号に続く!
相変わらず、李牧一筋のカイネは、チワワみたいでかわいい。
その後ろを追いかける傳抵も(笑)。
李牧が何を考えているのか…またすごい作戦を立てているようで怖い。
城壁をしれっと作っていることにも驚きですから…。
とはいえ、王翦が李牧の考えを読みそうな気配。
この二人の知略の戦いにまたまた注目です。
ちなみに、飛信隊の宴会で、「こんなに楽しいなら、こいつらわしらと違って弱くてすぐ死ぬんだから、戦争やめればいいのにな」と言う羌礼の言葉が印象的。
本当にその通りだと思います。
今も昔も、人間って変わらないなぁ…。