信と河了貂だけを呼び、礼について話す羌瘣。
「幽連の死が伝わり、再び“祭”が行われてしまったらしい」との言葉に、礼が祭を勝ち残り、現・蚩尤になったことを知ります。
戦場では、相変わらず敵とみれば容赦なく殺し続ける礼。
尾平たち同じ部隊は、恐怖のあまり動けません。
その夜の食事の席でも、礼が所属する隊は勝利を祝うどころかまるでお通夜のような静けさ。
「礼はすぐに追い出すべきだ」という意見がでるも、他の隊からは「強い人が来てくれたんだし」「別に少しくらいいいだろ」と意見がまっぷたつ。
その頃、礼の戦場での様子から心配していた昂(こう)が、一人森の中で吐いている礼のところに。
「みんなと一緒にいたらどうかなと思って…」と気遣う昂ですが、礼はその首に剣先を突きつけます。
あやうく殺されそうになりますが、他の隊員が探しに来たことで一命をとりとめる昂。
そんな感じで数日。
日に日に苛烈になる羌礼の暴走に、さすがに我慢の限界にきた飛信隊。
投降兵を斬ったことで堪忍袋の緒が切れ、歩兵長が飛信隊からでていくように羌礼に通達します。
が、礼も目的があって属しているので、頑として譲らない。
「みんなで土下座すりゃ許してやるぜ?」に、飛信隊が剣を抜きます。
そんな一発触発の場を沈めたのは、それまで回復に力をいれていた羌瘣。
「隊に手を出すな。おまえの狙いは私だろうが」という羌瘣に、「そうだよ。私はお前を殺しに来たんだよ」と答えるのでした。
まぁ、そうだろうなと予想内の展開。
礼の顔つきがまるっきり変わってるし、もう殺気がぷんぷん。
明らかに、おかしくなっちゃてる。
こりゃ、祭が原因としか考えられない。
きっと、礼の仲良しのもう一人は死んでるだろうし…。
たぶん、それがトリガー。
羌瘣が前・蚩尤を殺しちゃったもんだから、また祭が行われた。
現・蚩尤として裏切り者の羌瘣を殺さないとと、怒りの矛先が羌瘣にきちゃってるのかな。
でも、こっそりと吐いていることからも、心の底では人を殺したくないはず。
羌瘣さん、早く救ってあげてほしい。