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呪術廻戦 0 東京都立呪術高等専門学校【電子書籍】[ 芥見下々 ] 価格:460円 |
2016年11月東京。
同級生による執拗な嫌がらせが誘因となり、首謀者含む4名の男子生徒が重症を負う事件が発生。
原因は、乙骨優太にとりついている呪いの女王・里香。
その強大な呪いの力は危険と、死刑執行が言い渡される乙骨優太。
もう誰も傷つけたくないと、本人はその判決を受け入れますが、呪術高専の教師・五条悟が「君にかかった呪いは、使い方次第で人を助けることもできる。力の使い方を学びなさい」と、呪術高専で預かることに。
転校生として呪術高専にやってきた優太ですが、その強大な呪いの姿に、クラスメイトの呪具使い・禪院真希、呪言師・狗巻棘、パンダが入った瞬間に臨戦態勢。
…が、逆に怒った里香によって返り討ちに。
優太が特級被呪者となったのは6年前。
公園で遊んでいた幼い日の優太と里香。
優太の誕生日祝いにと、おもちゃの指輪を贈る里香。
それは婚約指輪。
「里香と優太は、大人になったら結婚するの」と指切りげんまんする二人。
その後…
里香は交通事故で帰らぬ人に。
その現場に居合わせた優太。
気が付けば、変わり果てた異形の形…特級過呪怨霊となった里香が優太に手を伸ばしているのでした。
「彼の事が大好きな里香ちゃんに呪われている乙骨優太くんです!皆、よろしくー!優太を攻撃すると里香ちゃんの呪いが発動したりしなかったり。なんにせよ、皆、気を付けてね」と今更ながらな説明をする五条。
さっそく、午後の呪術実習。
優太・真希、棘・パンダとペアになり、校内で児童の失踪事件が起こっている小学校に。
「闇より出でて、闇より黒く。その穢れを禊ぎ祓え」と五条がつぶやくと、空の一点から墨汁のような“帳”が流れ出て、周囲をみるみる覆っていきます。
「じゃ、死なないように」と言うと、五条は帳の外に。
戸惑う優太の前に呪霊が姿を現しますが、真希が一撃。
そのまま校内へと入っていきます。
呪霊がいることはわかっているのだけれども、なかなか姿を現さないことを不思議に思う真希。
「もしかしたら優太がいるから?」と、学生証をみせてもらいます。
するとそこには、特級という最上位の階級が記載。
特級の数は少なく、五条もその一人。
それと肩を並べる立場に、しばし呆然としてしまう真希。
優太の呼び声に慌てて我に返るも時すでに遅し。
近くにいた呪霊に襲われ、食べられてしまうのでした。
呪霊の腹の中には、行方不明の小学生もいました。
気を失っている子を抱きかかえ、顔半分に呪いの作用がかかり始めている男の子が。
優太は里香という強烈な呪いに慣れているので耐性がついているのですが、小学生や真希はそうではなし。
次第に真希も具合を悪くしていきます。
「助けてよ!お兄ちゃん!!」という男の子の切羽詰まった言葉に、「そんなこと、いったって…」と、ただオロオロするばかりの優太。
そんな優太に業を煮やした真希が、胸倉をつかんで「おまえ、マジで何しに来たんだ。呪術高専によ!何がしたい!何が欲しい!何を叶えたい!」と息も絶え絶えに怒鳴ります。
そんな真希の言葉に、「もう誰も傷つけたくなくて…閉じこもって消えようとしたんだ…でも、一人は寂しいって言われて、言い返せなかったんだ」と答える優太。
「誰かと関わりたい、誰かに必要とされて生きてていいって、自信がほしいんだ」と。
そんな優太の言葉に「じゃあ、祓え!呪いを祓って祓って祓いまくれ!」と、そのまま失神してしまいます。
優太は、肌身離さず持っていた里香からもらった指輪を指にはめると、「里香ちゃん、力を貸して」と、里香を完全顕現。
里香のすさまじい攻撃が始まると、呪霊の中から真希と子どもを抱えて脱出。
呪いが里香の気を引いているうちに、帳の外にいる五条の元へと向かいます。
病院で診察を受ける真希と子どもたち。
皆、異常なし。
その事に安堵しつつ、里香を呼び出したときに思い出したことがあると五条に話す優太。
里香と結婚の約束をしたとき、「じゃあ、ぼくらはずーっとずーっと一緒だね」と答えた優太。
もしかしたら、里香が自分に呪いをかけたのではなく、自分が里香に呪いをかけたのかもしれないと。
優太は指輪をぎゅっと握りしめると、「僕は呪術高専で里香ちゃんの呪いを解きます」と力強く宣言するのでした。
忍び寄る影
里香が表に出て力を出したことで、上層部から呼び出しを受けた五条。
「…乙骨の秘匿死刑は保留だという事を忘れるな」という言葉に、「そうなれば、私が乙骨側につくことも忘れずに」と返す五条。
もう話すことはないとばかりに呪術高専に戻ります。
呪術高専では、優太が真希による武具を使った稽古中。
というのも、里香の力をコントロールするのに刀が向いているとして、刃物の扱いを覚えつつ貧弱な体を鍛錬。
里香の大きな呪いを祓うのはほぼ不可能ですが、“解く”となると別。
呪力の結び目を一つずつほどいていくのは、呪われている本人にしかできない。
呪いは物に憑いてる時が一番安定しており、優太は指輪を通して里香と繋がっている。
その里香の呪いをもらい受け、“刀”に込めて支配する。
繰り返し量を増やしていけば、いずれはすべてを手中に収めることができ、優太も里香も自由の身になるというのが、五条の考え。
五条は高専に戻ると、棘に呪いの案件を解決してくるように指示。
そのサポートを優太に。
場所は、現在はほぼシャッター街となっている商店街。
低級の呪いの群れが発見されたとの事。
出発前に五条は、「里香はだすな」と釘をさします。
「前回みたいに運よく引っ込んでくれるとは限らない。里香の力は刀に収まる範囲で使う事」と、もし前回のようになれば、自分と優太は処分されちゃうからとにっこり。
今回の同行者は、五条ではなく補助監督の伊地知潔高。
「ご武運を!」と降ろされた帳。
そこには、小さな呪いが群れを成していました。
呪言師である棘が「爆ぜろ」と言うと、呪いの群れが爆発。
一瞬で解決です。
呪言師は言葉に呪いを込めることができるのですが、呪いのレベルによって呪言師もダメージを受けると、それなりにリスクがあり。
終わった棘の声は、ガラガラに枯れていました。
呪いを祓ったものの、帳が解除されない。
なぜと怪訝に思っていると、二人の背後にこれまでのとは違う気配の呪いが。
優太をかばいつつ、「捻じれろ」と言葉を放つ棘。
でも、先ほど呪いの言葉を放ってしまったばかりで威力がガタ落ちし、呪いの一部にしか効かず。
せき込んでしまい倒れた棘をすかさず抱え、建物の陰に隠れる優太。
その際に、のどのダメージを軽減するための喉薬を落としてしまいます。
一人で戦いに行こうとする棘に、「ありがとう、狗巻君。でも大丈夫だよ。二人でがんばろう!」と、おびえていた気持ちを振り払い、刀を肩から降ろし戦闘態勢を取る優太。
じっと動かず、探す様子もない呪い。
優太が姿を現すと、その背後にいる里香に反応。
怒りながら優太に攻撃を仕掛けてきます。
その攻撃を身軽にかわし一撃を与えるも、思ったほどの手ごたえはナシ。
逆に攻撃をくらってしまいますが、滑り込むようにして棘の喉薬を拾うと、待機していた棘に投げ渡します。
棘は受け取った喉薬を飲みほすと、「潰、れ、ろ」と。
その呪言に、押しつぶされたかのようにして祓われる呪い。
見事、祓えたことで棘とハイタッチして喜ぶ優太。
そんな二人の姿を、見ている人物がいました。
その頃、補助監督の伊地知から話を聞いた五条。
何者かが伊地知が下した帳の上に、さらに別の帳を下ろして優太と棘を閉じ込めた事。
さらに、準1級レベルの呪いの発生。
「申し訳ございません」と頭を下げる伊地知に、「今回は相手が悪すぎた」と、仕掛けた者の名がわかっていると。
夏油傑。
現在、4人いる特級のうちの1人。
100名を超える一般人を呪殺し、呪術高専を追放された最悪の呪詛師です。
宣戦布告
悩める人々を救う教祖として活動する夏油。
その目的は、人についた呪いを自分の中に取り込む事。
「呪術も扱えない猿共め」と、非術者を激しく嫌悪しています。
夏油は患部を集めると、「猿の時代に幕を下ろし、呪術師の楽園を築こう」と、かねてからの計画を実行することを宣言。
呪術高専に狙いを定めます。
呪術高専では、五条が学長の夜蛾に夏油が現れたことを報告していました。
「僕が傑の呪力の残戯を間違えるわけないでしょ」との言葉に、「ガッデム!」答える夜蛾。
そして、「噂をすればだ!校内の準1級以上の術師を集めろ!」と五条に指示して優太たちの元に。
夏油は大きな鳥の姿をした呪いに家族を乗せ、優太たちの前に登場。
警戒する真希たちを尻目に、優太の手を握ると自己紹介と、自分の考えを述べ始めます。
「君はとてもすばらしい力を持っているね。私はね、大いなる力は大いなる目的のために使うべきだと考える。今の世界に疑問はないかい?」と、呪術者が非呪術者のために働き、その下にいることは嘆かわしいと訴えます。
そして、「非呪術師を皆殺しにして、呪術師だけの世界を作るんだ」と、優太にもそれを手伝ってほしいと。
そこに、五条と夜蛾、そして集められた術師が駆け付けます。
真希のことを禪院家の落ちこぼれと称し、「君のような猿は、私の世界にはいらない」とのたまう夏油。
その言葉に、「友達を侮辱する人の手伝いはできない!」と、肩に置かれていた夏油の腕を払う優太。
「どういうつもりでここに来た」と近づく五条に、「今日は宣戦布告さ」と、12月24日に百鬼夜行をおこなうと宣言。
東京、京都を中心に鏖殺を指示した千の呪いを放つから、止められるものなら止めにこい…と。
そういうと、さっそうと家族と共に去っていくのでした。
夏油が去った後、高専では宣戦布告についての緊急会議。
「あいつが素直に負け戦を仕掛けるとは思えない」との五条の言葉に、現役の術師だけでなく、OB・OG、御三家、そしてアイヌの呪術連にも協力を要請するのでした。
百鬼夜行
12月24日当日。
夏油は一人、高専に来ていました。
狙うは、優太が持つ呪い、特級過呪怨霊・折本里香。
優太を孤立無援にして殺し、その呪いを自分のものにする…それが百鬼夜行の真の狙いだったのです。
つまり、東京と京都に現れる呪いたちは目くらまし。
優太というカードは強力だけれども、下手をしたら味方も全滅しえないほどのリスクがある。
だからこそ、百鬼夜行では蚊帳の外に置かれているはず…と、夏油は読んでいたのでした。
そんな夏油の考えは当たりで、優太は真希と共に高専で留守番中。
棘は上級生のバックアップ、パンダは学長と一緒。
優太の態度から、先日、夏油が真希に言った「落ちこぼれ」という言葉について語り始める真希。
真希は、エリート呪術師・御三家の一つである禪院家の生まれ。
ですが、真希には“呪い”を見えない。
今、呪いを見ることができるのは、呪具の一つである眼鏡をかけているから。
散々な扱いから家を出た真希は、一級術師になって禪院家に吠え面をかかせてやろうと高専で呪具師として奮闘しているのでした。
そんな真希の話に、「僕は、真希さんみたいになりたい」と言う優太。
「僕に手伝えることがあったらなんでも言っても。禪院家、ぶっ潰そーなんて、あはは」と笑う優太に、「バーカ、一人でやるから意味があんだよ」と言い、廊下に出る真希。
優太の言葉が嬉しいものの、「褒められた気になってんじゃねーよ」と自分に喝を入れます。
…と、そんな二人がいる高専に、夏油により帳が降ろされます。
いち早く気が付いた真希は、夏油の元に。
一方、新宿には夏油が放った呪いがわんさか。
先日みた、夏油の家族の姿も。
ただ、夏油の姿が見えないことを不審に思う五条。
そんな五条の元に、慌てた様子の伊地知が報告に駆け付けます。
以前、頼んでいた調査結果についてでした。
調査結果を聞いた五条はすぐさま棘とパンダを呼び、「勘が当たれば、最悪、優太と真希が死ぬ!僕もあの異人を片付けたらすぐ行く。二人を守れ、悪いが死守だ!!」と、急ぎ高専にまで術で飛ばします。
そんな五条の動きに、「気づかれた!」と動き出す夏油の家族。
異人…ミゲルが五条を止めるべく立ちふさがります。
そんなミゲルに五条は「悪いけど、今、忙しいんだ」と片目の布をずらします。
高専に飛ばされた棘とパンダは、五条の言う通り帳が降りているのをみて、強行突破を計ります。
そして、すべての壁をぶち壊して最短で夏油の元に。
そこには、すでに重症を負わされている真希の姿が…。
棘とパンダも夏油に戦いを挑むものの、呪いだけでなく体術もできる夏油に返り討ちに。
呪術師が呪術師の為に命をかけて戦う…その姿に猛烈に感動する夏油。
そこに、異変に気が付いた優太が。
「逃…げろ…」と息も絶え絶えな棘の言葉に優太の怒りが頂点に達し、「来い!里香!!」と里香を呼び出すのでした。
まずは真希・棘・パンダを救出する優太。
離れた場所で、治癒を。
嫉妬した里香が、真希を乱暴に扱うものの、優太の言葉に素直に従います。
再び夏油の元に戻った優太に、「おかえり」と声をかける夏油。
「なんで攻撃をやめた?」と問う優太に、「呪力による治癒には高度な反転術式を要する。君の意識を少しでもそちらに割かせたほうが得策だろう?」と余裕。
「里香、あれをやる」と優太が手を出すと、優太の手に拡声器が出現。
しかも、狗巻家の呪印入り。
拡声器を通して「死ね」と言うと、周囲にあった呪いが爆発。
「素晴らしい!」と感嘆する夏油。
呪言は狗巻家相伝の高等呪術。
それを呪術を学んで1年未満の優太がやってのけたことに対して、折本里香は変化自在・底なしの呪力の塊であることを確信する夏油。
「ますます欲しいね」とニヤリ。
優太を相手にしながら夏油は、自分の思想についてとつとつと話して聞かせます。
「私が望むのは“啓蒙”ではなく“選民”だよ。数が多いというだけで強者が弱者に埋もれ、虐げられることもある。そういう猿共の厚顔ぶりが、吐き気を催すほど不快だと私は言っているんだ」
そんな夏油の言葉に、「わかんないよ!」と叫ぶ優太。
高専以外の呪術師なんて知らない。
夏油が正しいかどうかなんて、自分にはわからない。
でも、自分が皆の友達でいるため、そして自分自身でも生きていていいって思えるようにするには、夏油を殺さなきゃいけないんだ…と。
優太の言葉に「ならば、こちらも全霊を持って君を殺す」と言うと、特級仮想怨霊「化身玉藻前」と、夏油が所持している4,461体の呪いを一つにした呪霊操術極ノ番「うずまき」を。
優太は覚悟を決めたように里香に向き合うと、「僕の未来も心も体も、全部、里香にあげる。これからは本当にずっと一緒だよ」と。
「愛してるよ、里香。一緒に逝こう」と、里香にキスする優太。
自分を生贄とした呪力の制限解除に、「そうくるか、女誑しめ!」と思わぬやり口に悪態をつく夏油。
「失礼だな、純愛だよ」と平然と言ってのける優太に、「ならばこちらは大儀だ」と返す夏油。
双方の力がぶつかり合います。
深手を受けた夏油。
「まさに世界を変える素晴らしい力だ。里香さえあれば、せこせこ呪いを集める必要もない」と、ひとまず撤退しようとしますが、そこに五条が現れます。
すでに逃げられないことを悟ると、「家族たちは無事かい?」と。
その問いに、全員逃げたと伝える五条。
「あの二人を、私にやられる前提で、乙骨の起爆剤として送り込んだな」という夏油の読みに、「そこは信用した。オマエのような主義の人間は、若い術師を理由もなく殺さないと」答える五条。
五条の言葉に「信用か」と、在りし日の事が思い出されます。
「これ、渡しておいてくれ」と、小学校での呪いを祓った際に落とした乙骨の学生証を投げ渡す夏油に、あれも夏油の仕業だったことを知ります。
「何か言い残すことはあるか?」という五条に、ちょっと間をおいて口にする夏油。
「誰が何と言おうと、非術師は嫌いだ。でも別に、高専の連中まで憎かったわけじゃない。ただ、この世界では、私は心の底から笑えなかった」と。
そんな夏油に、何事か伝える五条。
「はっ」と弱弱しい笑顔を見せると、「最後ぐらい呪いの言葉を吐けよ」と言うのでした。
一方、気を失っていた優太も、真希たちの声で意識を戻します。
慌てる優太ですが、「落ち着け。全員、今の優太より元気だよ」という真希の言葉に一安心。
そして、少し離れた場所で静かに待っている里香に「待たせたね」と近づきます。
真希たちは、優太が力を貸してもらう代わりに同じところに逝く約束をしたことを知るや、「何考えてんだ、バカ!」と必死に止めます。
…が、その瞬間、異形の形をしていた里香が崩れ、幼いころの姿をした里香が。
実は、五条は伊地知に優太の家系について調べてもらっており、百鬼夜行が始まる前に、優太が藤原道真の子孫であることが判明。
日本三大怨霊の一人であり、超大物呪術師の家系。
同じ藤原道真の子孫である五条とは東遠の親戚。
そのことから、優太が以前、建てた仮説…折本里香が呪いをかけたのではなくて、優太が里香に呪いをかけたという説だったことが判明したのです。
里香の死を目の間にして里香の死を拒んでしまい、それが呪いとして里香をとどめてしまったのです。
その結果に、愕然とする優太。
「全部、僕のせいじゃないか…」と、里香を化け物にして、たくさんの人を傷つけたことを責める優太に、里香は優しく抱きしめました。
「優太、ありがとう。時間もくれて、ずっとそばにおいてくれて。里香はこの6年が、生きている時よりも幸せだったよ」とニッコリ。
「あまり早くこっちに来ちゃダメだよ」と寂しげにいうと、そのまま成仏してしまうのでした。
数日後。
五条と共に歩く優太。
学生証を渡すと「あっ、五条先生が拾ってくれていたんだ」という優太に、「いや、僕じゃない。僕の親友だよ。たった一人のね」と言う五条。
二人の行く先には、真希と棘、そしてパンダが待っていたのでした。