昭和天皇物語(3) (ビッグ コミックス) [ 能條 純一 ] 価格:712円 |
久邇宮良子さんとの婚約が内定したものの、また新たな心配事が持ち上がります。
学習院内での身体検査にて、久邇宮邦彦王の三男である邦英王に色弱の疑いがあることが発覚。
久邇宮さらには母方の島津家を調査したところ、邦彦王の長男・朝融(あさあきら)王、叔父である島津忠重にも色弱が認められるといった結果が。
このことから、島津家は色弱の遺伝子を持つ疑いがあり、邦彦王の奥方・俔子(ちかこ)妃、ひいては良子女王にもその可能性があると。
当時(1909年)の陸軍では、色覚に異常がある場合は現役将校に採用しないという方針がありました。
そのため、色弱の疑いがある良子との結婚は、生まれてくる天皇の皇子が大元帥になれない可能性があるという事。
この報告を受けた山縣は、裕仁皇太子と良子女王の結婚を認めるわけにはいかないと動き始めます。