20巻:名探偵コナンー怪盗キッド参戦!奇術愛好家殺人事件ー

名探偵コナン(20)【電子書籍】[ 青山剛昌 ]

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全巻の続きから。

サッカースタジアムに紛れ込んでいる犯人。
どうやら拳銃を持っているということで、目黒警部たちにも緊張がいやがうえにも高まります。

お金を持って逃走した犯人の仲間が乗る車も見失い、車のナンバーから盗難車であることも判明。

コナンの提案で、電話がかかっている時間帯のテレビカメラの映像から、電話をしながら双眼鏡で辺りを見回している不審人物を探しますが、みつからず。

次に、今度はお金を取りに来た仲間の姿の行動を追い、仲間との接触を探しますが…これもなかなか見つかりません。

焦るコナンでしたが、灰原が助言。
さらに、少年探偵団のナイスな発言から、コナンは犯人を突き止める事ができたのでした。




インターネットで知り合った奇術ファンのオフ会に参加することになった園子。
蘭は未加入ですが、園子の誘いで参加することに。

小五郎が運転する車で山奥のロッジに到着すると、すでに何名かの仲間で到着していました。

ちなみに、皆さんネットの中ではハンドルネームで呼び合っており、今回は初のご対面。

園子は魔法使いの弟子で、他にも「イカサマ童子(田中貴久恵)」や「消えるバニー(浜野利也)」「イリュージョン(黒田直子)」「無口な腹話術師(荒義則)」「レッドへリング(土井塔克樹)」「脱出王(西山務)」「影法師」と、奇術好きな一面が垣間見えるネーミングです。

ちなみに、ロッジのオーナーは荒さんで、今回のおもてなしにバイトとして雇った須鎌清日呂くんも。

 

まだ到着していないのは、ボードリーダーの脱出王と影法師だけ。

影法師も参加すると聞いた園子は、「来るんですか?」と驚いた様子。
なぜなら、いつも不気味な事ばかり書き込んでいた、ちょっとしたトラブルメーカータイプだから。

リーダーがこないとどうしようもないと、連絡先を知っているメンバーが電話をかけますが、何度欠けても留守番電話につながるだけ…。
それもそのはずで、その頃にはすでに、脱出王は影法師によって自室で殺害されていたのでした。




蘭と園子を送り届けると、そのまま帰路についた小五郎とコナン(風邪気味)。

ところが、車のラジオから脱出王が殺害されたことを伝えるニュースが。
パソコンのモニターに、「まずは一人目 影法師」という謎のメッセージが残されていたと。

そのニュースに、慌てて引き返すコナンと小五郎。

ところが、唯一の道であるつり橋には火がつけられており、今にも崩れ落ちそうな状態。
コナンは崩れ落ちる寸前に一気に走り抜け、なんとか向こう側に渡ります。

そして、ロッジの前で力尽き倒れているところを、蘭が発見。
「逃げろ…は、早くここから…」と言うと、もともと風邪気味だったことも手伝い、高熱で気を失ってしまうのでした。

渡れなかった小五郎は、すぐに最寄りの警察から目暮警部に応援を要請しますが、朝にならないと動けないと。
電話もつながらないという状態に、焦りと不安がつのります。

 

ベッドに運ばれ眠るコナン。
コナンが外に倒れていた事を聞き、皆も集まってきます。

コナンからのメッセージに、「まだ来ていない脱出王さんと影法師さんに関係があるんじゃ…」と不安な様子の田中さん。

電話をかけてみるのですが、まったく通じず…。
「電話線がどこかで断線しちゃってるのかしら?」と、コナンのメッセージをまだ理解していない様子の皆さんです。

とりあえず仮のリーダーを決めようと、浜野さんが決めるためのマジックを披露。

その結果、仮のリーダーは黒田さん、風呂焚き係りは田中さん、宴会部長は土井塔さん…と思いきや浜野さんに。
浜野さんのマジック失敗。

各自が自分の仕事をするべく動き始めました。

 

そして始まる宴会。

「熱は下がったし大丈夫」と、コナンに付きっきりの蘭を飲み会に引っ張り出す園子。
用意が整った部屋では、浜野さん(自室で手品のネタを思案中)と荒さん(ワイン蔵)以外は全員揃っていました。
依然として、脱出王と影法師の姿が見えないことにのんびりと構えているメンバー。

そこに、目を覚ましたコナンがだるい体を引きずって宴会部屋に。
「脱出王さんなら自宅のマンションで殺されたよ…」と、自分が戻ってきた理由を話します。

コナンの話にやっと事態の重さに気が付き始めたメンバーたち。
慌てて自室にいる浜野さんにも伝えようと部屋に行くのですが、そこに浜野さんの姿はなく…。

下に落ちたわけじゃないなと安心したコナン。
でも、「ちょっと、あれ…」と蘭が指さした先にあるものを見て青ざめます。

遠く離れた場所に仰向けで倒れている浜野さんの姿。
周囲には足跡一つなし。

駆け付けた土井塔さんが素早く脈をとり、すでに死んでいることを告げます。

「死体はロッジから10メートル以上離れているし、死体の周りの雪には、今駆け寄ったあの人(土井塔)の足跡しか残ってない」というコナンの話に、「翼をもたない我々人間には到底なしえない犯罪…不可能犯罪だ」と土井塔も真剣な面持で言うのでした。

 

挙動不審な行動をとるあの人が犯人!
そして、このメンバーの中に怪盗キッドが紛れ込んでいます。

 

荷造りに勤しむ青島全代。
そこに妹の青島美菜が、姉に頼まれたお風呂洗剤とガムテープをコンビニで買って帰宅。

何か手伝おうかと言う美菜に、ガムテープを適当な長さに切ってテーブルの端に並べて貼り付けてほしいとお願いする全代。

手伝いながら、「明日のライブ、ありがとう。賢二さんも楽しみにしてるって!」と嬉しそうに言う美菜。
「荷造りの前に、結婚を祝って乾杯しないとね」とおもむろにビールをコップに入れる全代ですが、こっそりと薬も混ぜていたのでした。

 

ファミリーレストランで、大好きなアイドル・ヨーコさんのライブが始まるで時間を潰しているコナン・蘭・小五郎。
バラの花束を手に浮かれている小五郎は超ご機嫌です。

ところが、背広の内ポケットに穴が開いており、そこに入れていたチケットを紛失していることに気が付き真っ青に!

「事情を話せばきっと中に入れてくれるよ」という蘭の言葉に、「んな間抜けな事できるか!」と蘭やコナンがもつチケットを貰おうとまで…。

 

と…そこに、激しい口調で口論する一人の女性…青島全代が。

電話の相手に向かって話している内容から、コナンたちと同じく沖野ヨーコのライブに行くようで、車を出してくれるはずの人が風邪で来れなくてなってしまった事に腹を立てているようです。

その様子に、ダメもとで「チケットを譲っていただけないでしょうか?」と小五郎が持ち掛けると、車で妹を迎えに一緒に行ってくれるならとあっさり承諾してくれます。
しかもタダで。

 

待ち合わせ場所に来ない妹さんの家に向かう一行。

車内で「電話にもでなくて…最近、ちょっと様子がおかしいから、気晴らしに今夜のライブを誘ったのですが」と心配そうにいう全代さん。

コナンたちがヨーコと知り合いと知り、はしゃぐ全代。
でも、小五郎が有名な探偵だと知ると真っ青に。

思わず手にしていた限定のキーホルダーを手から落としてしまうなど、あきらかに様子がおかしい。
「あまりにも有名な方で…」とごまかす全代の姿を、後部座席のコナンはじっと見つめるのでした。

 

家に着き、妹の美菜を呼びに行く全代。
通されたリビングは、天井までポスターがびっしりと貼られています。

姉妹で好きだったらしく、写真集もCDもすべて2つずつ。
しかもそれぞれの名前入り。

…と、突然、激しく扉を叩く音がリビングにも響き渡ります。
音のする方に駆け付けると、全代さんが険しい表情で浴室のドアを叩いています。

扉は内側からガムテープで目張りされており、ガムテープで書かれた「サヨナラ」という文字。

小五郎たちも手伝い、扉に体当たりして開けると、浴槽に左手を入れ、右手にカミソリを握って事切れていてる美菜の姿が…。

手首の傷をみながら、「自殺か…」とつぶやく小五郎。
でも、コナンはその傷跡と、血の跡から自殺ではなく他殺と気が付くのでした。

 

キャンプに出掛けた少年探偵団と阿笠博士。

…ですが、肝心のテントを忘れた上に道に迷ってしまうという…なんとも間抜けな展開に。

あゆみちゃんの「湖の見えるお城とか…」という言葉通り、進む先に西洋のお城が出現。
すかさず「探検だ」と、車を降りるや塀を乗り越えた源太ですが、お城の庭師・田畑勝男にすぐに見つかってしまいます。

追い出されそうになるのですが、この城の主、間宮家長女の夫(婿養子)の間宮満に「一晩、泊まっていかれてはいかがな?」と引き留めらます。
科学者と言う阿笠博士の頭脳に、何か引き留める事があるようです。

いきなりの展開に驚く田畑。
「大奥様の断りもなくそんな事…」と心配しますが、満は「義母様のあの状態なら大丈夫。私の友人とでも言っておきなさい」と平気な様子です。

 

館へと向かう途中の庭で、不思議なものを見つけたコナンたち。

なんと、芝生がチェスボードに見立てらえたチェック模様になっており、そのサイズに合わせたチェスの駒も。

田畑に聞くと、15年前に亡くなった大旦那様の遺言を貞明様が受け継がれ、その貞明様の言いつけ通りにしていると。

貞明は長女の最初の夫で6年前に病死し、満は2番目の夫。
その長女は4年前の火事で死亡。

大奥様の誕生日を祝う為に城に戻ってきた日に、火事で長女やその友人、召使や執事たちと大勢の人間が死亡。

難を逃れたのは、別館で寝ていた大奥様と一足先に来ていた満、そして長女と貞明の一人息子で幼少の頃より外国に留学していた貴人だけ。

その火事以降、貴人も満もこの屋敷にとどまり続けていると。

 

屋敷のエントランスに入ると、車いすに乗った大奥様…間宮家当主のマス代の姿が。

田畑が阿笠を紹介すると、「それは楽しみじゃ。あの人がこの城に込めた謎、ぜひ解き明かしてもらいたいものよ…」と。
大旦那様が亡くなる間際に、「この城の謎を解き明かしたものに、私の一番の宝をやる」と言い残していたからでした。

そして、「娘はまだか?」と言うマス代。
適当に合わせる田畑に「来たら、すぐ私の部屋に…」と言付け、その場から去るのでした。

 

庭のチェス盤が見渡せる部屋に来た、少年探偵団。

隣の部屋から見ていた源太が落ちそうになっているのに慌てて駆け付けると、ふと違和感を感じるコナン。

壁をトントンと叩き、目についた壁の時計の針をぐるぐる。

…と、カチッという音と共に壁がくるりと回転し、壁の向こう側に!

ライトをつけて歩くと、下へと続く階段が…。

歩いていくコナンが見つけたのは、白骨化した死体!
驚くコナンの後ろには、何かを振り上げている何者かの影!

鈍い音があたりに響くのでした。

 

【次巻】

【前巻】19巻:名探偵コナン




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